達也

読了しました。 ホラーをベースにした群像ミステリーという味わいでした。 怨み、嫉妬、独占欲。これらの想念は時として、人間の生きる力を引き起こす大きな原動力になります。 しかし、これらを抱えて生きるのは苦しいのです。 心がすり減るんです。 それを理解していながら、迷いのループから抜け出す事が出来なくなってしまった人間達の苦しみ、悲しみ、恐怖が余すことなく表現されている本作だと思います。  読んでいて、登場人物達の苦悩や恐怖が乗り移り、胸が苦しくなりました。 だからでしょう。最後、病室でシズさんが語った八重桜に込めた娘への想いを知った時、泣きました。 娘を愛さない母親なんていない。きっとシズさんは不器用で自分自身に素直すぎたんでしょうね。 久々に蓮の花さんの作品を拝読しましたが、やはり深いです。只のホラーではないですね。お見それ致しました。
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素敵なレビーありがとうございます。 達也さんの小説は毎回夢中になって読ませていただいてますが、やっぱり面白い小説を書く人はレビューも素敵で、思わず鼻がぐうんと伸びてしまいました。 読んでくださって本当に嬉しかったです。 本当に本当にありがとうございます(^-^)

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