喰ウ寝ル

読むのが遅くて、読み終えるのに時間が掛かりましたが、読了しましたので少し感想のようなものを書かせて頂きます。 本格ミステリというジャンルはあまり詳しくはなく、探偵物という作品は自分の中で敬遠しがちでしたが、エンターブレインのミステリー賞で最終まで残られたという事で興味が湧き、読み始めました。 想像していたよりもライトな語り口でスラスラと読めました。 ミステリ好きの普通の大学生が語るという点もそれを助長させたのかもしれません。 まず、構成の妙に驚かされました。 主人公が体験した不可思議な事件を小説にし、それを探偵役に見せて事件を解決させる。 こんな発想があるんだなと感嘆しました。 事件に関してのトリックや犯人などは当然の如く全く分かりませんでした。 何の為に首を持ち去ったのか、首を切ったのか、その大きな謎を元にストーリーは進み、ワクワクしながら読ませて頂きました。 終盤になり、予想だにしない展開がジェットコースターのように進み、まさかの犯人に驚かされました。 ただ一つ、犯人の動機があまり共感出来るものでは無かったです。 咄嗟の行動だったのも、それを隠蔽する事も分かりましたが、その後に続く事柄には疑問が残ります。 あんな残酷な事をしておきながら、何故最後は良心の呵責に苛まれたのか。 その事が心残りです。 しかし、物語全体を通してみると、凄く良く出来たストーリーで、大変楽しませて頂き、勉強になる作品でした。 また時間を見つけて、作者様の別の作品も拝見させて頂きますm(_ _)m
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 感想ありがとうございます。トリックやロジックには納得していただいたようで良かったです。  犯行動機に共感できないということですが、そこはまあ、仕方ないですね。人によると思うので。
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でも、本当に面白かったので、また別の作品も読ませて頂きます。 楽しませて頂きありがとうございましたm(_ _)m
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