小湊くろおる

人間と人間の機微を丹念に描かれているので、少しも読み漏らしてはいけないと、ゆっくり咀嚼するように読ませていただきました。 この小説のすごいなぁと感じたところは、ほぼモノローグで終始するのに、主人公とおばあさんの『人』が、浮かび上がるところだと思います。 過去のおばあさんの話と、今現実として向き合わなければならない壁にぶつかっている主人公の内面が、一方通行ながらも絡み合い(お互いが話し合うわけではないので)、聴いてあげる立場から、いつしか聴かせて欲しいという立場に移り変わっていく所は、読んでいてとても気持ちよく引っ張られました。 ただの説明になってないところが、読者に興味を持たせてくれるんですね。そこが読んでいて非常に心地よいです。 そのうち主人公は、おばあさんの思い出話に自分を投影することで、支えていたつもりが、自分も支えられていたことに気がつくが…なんですけど、 僕はここからが、この話のすごい所だと思ってまして、この先ももう一回ひねりが入るんですよね。 おばあさんの一言だけで。 その一言で、主人公の世界ががらりと前向きに変わっていくんです。そしてこれが不思議と、おばあさんも前向きになったんだなと思わせてくれるんですよ。 そこが、とてもうまいなぁ~と感心させられました。 とにかくみなさんもご一読あれ。お勧めです!!
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あぁ、レビューありがとうございます。。 私が感動で泣きそうになりました。 あのラストにすべてを詰め込んだくらいの作品だったので、こんなレビューを書いていただけたら、作品よりも感動しちゃいます。 本当に本当に、感動のレビューをありがとうございました。(くどくてすみません。笑)
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