藤白 圭

描かれる台詞も、小物も大人の色気を感じさせる中でも、違和感なく溶け込む「猫」となった男。 彼が猫となってしまった理由は分からないけれど、猫だからこそ生きてくる細やかな描写によって書き表されている彼の性格。 お気楽に。 フラフラと。 それでいて、情に厚くて、こだわりが強い。 そんな彼の仕草や雰囲気がとてもスマートで、好感を抱きながらも、どこか彼には影がある。 どこか浮世離れし、世捨て人のような彼の過去には一体なにが? 日本各地に現れる「蒼い猫」とは一体? 細やかな情景・心理描写によってどっぷりとハマる世界観。 いつの間にか、登場人物に感情移入している自分が居ました。 そして、この「蒼」は何故「蒼」なのか。 そんなことをふと考えた時、 時に海は深い闇を湛え、時に海は全てのものを飲み込む恐ろしきものであり、時に生命の源となる大きな器となる。 穏やかな波。 荒れ狂う波。 さまざまな顔を見せる「蒼(海)」と、同じく表情豊かで気ままな「猫」には共通点が多いなぁ……などと思ったりもしたりして。 この物語から感じる「蒼」は人それぞれ。 サムライブルーととるもよし。 あちこちに張り巡らされた「アオ」を感じるもよし。 それでも、きっと。 読者は最後に輝くような希望の光を見るだろう。 朝陽によって輝く美しい水面を見るような、爽やかでありながらも、じわじわと心に湧き上がる感動をありがとうございます。
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快紗瑠さんこんな素敵なレビューありがとうございます!わ、わ、わわわー! なんだか、すごい良い作品に思えてしまうすごい超絶レビューです!あ、憧れる…(レビュー書くのが一番頑張ってるので) 蒼のところも触れてくださってありがとうございます!青か蒼かで自分の中でかなり迷ってた経緯があるので報われた気分です^ ^ 面白い作品書けて、素晴らしいレビュー書けてすごいですね!憧れるわー! 私は基本まったりバンバンなのですが、これからも仲良くしてくださいねー! 本当にありがとうございましたー^ ^
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いやいやいやいや。 良作に思えてしまうのではなく、「良作」です! って、レビュー書くのを一番頑張ってるんですか? え? 小説、めっちゃ巧いじゃないですか(;゚Д゚)描写細かくて、語彙や知識も豊富で羨ましい………… むしろ、こちらこそ、仲良くしてくださいm(__)m お近づきの印にファン登録させて貰っちゃいます('ω')ノヨロチクビーム←「だが断る」は受付ませんwww
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