早川素子

あとがきまで読んで鳥肌が立ちました。 現実世界にこそ、狂気は溢れている。私はそう思います。 嘘のような現実は、想像で描かれる二次元よりも鮮明で残酷なものです。 狂った世界、歪んだ価値観。 不幸とは何たるか、幸せとは何たるか。そういうものを考えさせられるお話でした。 アリスにとって、どちらの方が幸せだっただろう。ウサギの言葉を受けて、彼女はどう変わるのだろう。 楽を求めるならば、自分も狂ってしまえばいい。 狂った世の中でその身を守る術を身に付けていく切ない人たちに、私は思いを馳せました。狂った人たちへの嫌悪感を抱きました。 私は途中まで、この物語が単純にダークファンタジー、ただの創作物として楽しんでいました。けれど、あのラストがあって、あとがきを読んで。作者様のメッセージがとても深く込められたものだと思ったとき、この作品は私の心にひどく残りました。 心底不快で、非常に興味深い。 こんな作品を書いて下さってありがとうございます。 歪んだ作品も書いてみたい私としては、勉強にもなりました。 すごく、お勧めです。
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早川さん(*´∀`) こんな救いようのない作品になんとも深いレビュー本当にありがとうございます。 もうもう、おっしゃるとおりです(*´Д`) 現実に起こっている様々な地獄に思いを馳せ、その作品を書きました。 特に弱者…子供の地獄は計り知れないように思います。何ができるのか、そう考えても現実にニュースで流れるのを見ているだけの私です。 物書きだから、こういう訴えをこういう形であらわしていけたら…なんて。 ギャグでもファンタジーでも、なにかしらのメッセージを作者は織り込んでいくもの。そこを汲みとってもらえるのはとてもありがたいです。 書いてて気持ち悪くなりましたけど(笑) 読んでくれる人がいて
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物語は救いようがないお話ですが、救いの手を求めた思いが込められていますよね。素敵です。 子供の頃、お酒を飲むと気性が荒くなった父がよく私たち子供に手を上げていました。大声で怒鳴り散らして、物が割れる音や壁や床を叩くような衝撃音も沢山していました。ド田舎の生まれなので一戸建ての家でしたが、すぐ両隣にはちゃんと家があったのに、その誰も私たちを助けてくれる人はいませんでした。子供ながらに、世の中は不条理で残酷だと思ったこともありました。とはいえ、それを除けば尊敬できるところが多くある父なんですけどね。だから、子供を弱者と捉えたこの作品が響いたのかもしれません。 どうしたら、弱者を少しでも救うことが
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