クリスマス企画からやって来ました。 全作品読んだ中で、一番私のハートをドストライクに射抜いた作品でした。 冒頭、人魚姫の話が嫌いってところから始まりますが、私は「人魚姫」好きなんです。 でも、読んでみると、「ロミオとジュリエット」を彷彿しました。 仮死状態のジュリエットに絶望して、死んじゃうロミオ。 死んじゃったロミオに絶望して、仮死から目覚めて再び死ぬジュリエット。 二人の死で、地位や名誉の為にいがみ合っていた両家は和解する。 悲劇だけど、二人の死は無駄じゃなかった。 そう思わせるのがロミジュリ(ディカプリオ主演の映画しか知りませんが…)。 二条様の作品は。 愛を裏切られた主人公が、裏切った彼を殺して自分のものにして死のうとする。 でも、土壇場で彼は、止む得ない事情で主人公を選べなかった事を告白して、取り返しの付かないものを口にしてしまう。 もう、このまま二人死ぬしかない。 『あぁ、タイミングが合わないばかりに、悲劇になってしまった』 『せっかく、彼は主人公を愛し続けていた事が分かったのに』 で終わる話だと思ったところで、私は自分の考えに疑問を感じました。 「もし、ケーキを口にする事を阻止できてたら?」 一緒に逃げたところで、資金援助が必要な親の問題はそのまま。 お互い社会的地位を捨て、心機一転苦しい生活があって……。 そこまで、考えた時、この結末の真骨頂が見えた気がしました。 私は、彼が性急にケーキを口にして良かったと思いました。 (解釈が間違っていたら、すみません)
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泥の海の仔さん、改めまして、このたびは企画作品を読んでくださって本当にありがとうございます! 総勢20名の競作の中で読んでくださっただけでもありがたいのに、雄叫びをあげたくなるくらいのコメント、本当にありがとうございます! ロミオとジュリエットを彷彿としてくださってありがとうございます。 はい、ベースに入れました!伝わったのがもう嬉しいです(*´ー`*)ニヤニヤしました。 ディカプリオ主演の現代版ロミオとジュリエット、好きです。 そのあたりも思い馳せていただけて感謝感謝です(ノ´∀`*) 解釈、彼を殺して終わるかと思ったというご意見の方もいましたし、そのあたりの「もしも」まで想定していた
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成程、そう捉えるところなんですね。あくまで「もしも」。そこは気になるところでした。(・∀・)ニヤニヤ
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