Satori

タイトルの持つ意味が、作中の雰囲気からもそこはかとなく感じられるサスペンス小説です。 ある組織が話の中心に置いてあるのですが、人の繋がりや感情に焦点を当てたストーリー展開で、サスペンス風少女漫画あたりが好きな人には、かなりツボにハマる作品だと思います。 OEAという組織に属する二人の男を中心に話は進んでいくのですが……。 わりと坂木目線で話が進んでいくので、陽は一見さらっとした性格にも見えるのですが、これは目線が逆だったら全然印象の違う話になるだろうな、と思いました。それぐらい、それぞれが心のうちに色々なものを抱えているというか。 それが時には枷となったり、心の安らぎとなったり。 互いを思いやる心が、離れることを決断させるシーンが好きです。 初めて書いた作品(シリーズ)とのことでしたが、やっぱりlimeさんの描きたいものは一作目から一貫していたんだなと。 終わりらしい終わりが訪れないままに、余韻がくるラストがなんとも、坂木の心情を表しているように思えました。 キャラクター単体はね、序章二編を読んだときは坂木かなって思ったんだけど、読み進むうちに陽になって、最終的には辰巳に落ち着きました(笑) やはりね、人の弱さと向き合う仕事の中で、健常な精神や冷静さを保てる強さがカッコイイです。(結構おいしいところ持っていってるよね、辰巳さん(笑)) 坂木と陽が二人でがっちり組んで、息の合う仕事をするシーンがもっと見たかったな。……と思うだけに、続きがないのが寂しい。 ぜひ、今後はたくさん挿話してください! 応援特典あるみたいなのでそちらも読ませていただきます☆
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さとりさん~! タイトなスケジュールの中に、拙作のレビューを組み込んでくださって、本当にありがとう(;_;) いったい何を想ってこんな設定にしたのかも思い出せなかったんだけど、緊張感の続く舞台の中で、男たちに旅をさせてみたかったんだと思います。 OEAという組織の在り方に、ずーーーーっと疑問を持ち続けていたので、二人がガッツリと組んでめざましい仕事をするシーンを書けずにいました。 そんな煮え切らなさが、読み返した時にじわじわ感じられてるな~~><と、反省部分がいっぱい。 これを書いていた時は、陽は自分の憧れでした。 自分に与えられた運命を嘆くよりもそこで守るべき人を見つけ、ただ守ってい
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坂木ね、最初は陽の手綱引く人なのかなって序章で思ったんだけどw おや……? おいしいとこは辰巳に持っていかれちゃうし、仕事では陽に遅れをとっているし?! みたいなね(笑) でもさ、そんな坂木でも絶対的に自分の側にいてくれる人みたいな安心感が陽にはあったんだろうねえ。 二人の心の関係はちょっとはるまきと美沙の心の関係に近いものがあるよね。←いや、LOVEの部分じゃないよ?ww 陽はわかりにくい子じゃなかったよ~、わたしにとっては。 心は直接見えなくても、言動に一本筋が通ってる感じあったし。自分の心に真っ直ぐな子なんだなってわかるし。冷たい感じもしなかったし、言うこときかないのも、全部何かのため
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