僭越ながらレビューさせて頂きます。 ずっと拝見したかった、麻琴のお話。楽しませて頂きました。 私は本編を全て拝見させてもらってますが、この番外編だけでも違和感無く楽しめる構成となっていました。 幼い頃から自分の立場を受け入れてしまい、殻に閉じ籠ってしまう麻琴。母親のために……そう考える麻琴に胸が痛くなります。 そんな時、太陽のように真っ直ぐな芽衣の優しさに触れ、少しずつですが麻琴の心境が変化していきます。 絆創膏を受け取ったところから、それを強く感じました。 この作品のポイントはここ。 登場人物の心、思い、考えが、繊細に優しく表現されています。作者様は元々、キャラクターの感情を表現するのが秀逸で、人の心の奥を覗いていると錯覚してしまいます。つまりキャラクターの魅力を、余すこと無く読者に伝える事が出きます。 麻琴の苦しみ、悲しみ、叫びが伝わるからこそ、胸がしめつけられました。 そんな麻琴だからこそ、素直じゃない展開のラストに心が暖かくなります。 ちゃんと用意していたチョコレート。可愛いですよね。清々しく、爽快な気分で読み終えることができました。 面白かったです。かなりレベルの高い、秀逸な作品です!
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