藤白 圭

全体を通して、陰惨と、重々しい空気が流れている。 それは裏社会の闇なのか。 人間の欲望なのか。 はたまた少女のもつ心の闇なのか 人の「運」は平等だとよく聞くが、実際には違うのだろうと思う。 結局は因果応報。 業を背負えば業によってその身を亡ぼす。 一時の幸せな日々が更に彼らを奈落へと突き落とす。 重苦しくも切なく。 一筋の光が見えた時に落とされる闇。 けれど、そこにようやく彼らの「リセット」と、新たなる一歩が待ち受けているのだ。 全てを悟ったような彼の表情も。 そして、彼女のことを両親が探していたことも。 悲痛な叫びの中には彼女を想う気持ちに溢れている。 願わくば、彼らが今までの贖罪を終えた後、幸せにならんことを。 そう思わせてくれる作品でした。
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「いつかふたりは夏の風になる」を、深読みして下さってありがとうございます。私が意図したテーマに、あのようなコメントをいただき、たいへん嬉しく思います。コメントを何度も読み返してしまいました。読み返せば返す程、逆に、テーマへの踏み込みが甘いのでなないか、と反省しきりであります。本当はもう少し長編の方がよかったのかもしれませんが、文字数制限があるので、書ききれなかった部分もありました。 とはいうものの、本当に嬉しいです。頭の中で反芻しながら、寝ることにしましょう。では、また。
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ぐはΣ(・ω・ノ)ノ! すんません(*- -)(*_ _)ペコリ 阿賀野さんの目指していたテーマからかなり脱線して、快紗瑠的に感じたことをツラツラと書いてしまったようで……むしろ、申し訳ないです。 ですが、個人的に。 彼女あどこか斜に構えていても、周りには「愛」で溢れていた。 そんなところがものづごく印象的で。 そして、心優しい彼の流されやすさ故に招いた自業自得。 それでも、彼が必ずや罪と償った上で幸せになることを感じさせる作品で、グっときたんですよ。 稚拙なレビュー。 かたじけないです。
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