渡良瀬

「平凡な人生が結局は幸せなんだよ」というセリフは誰しもが聞いたことがあるし、口にもする。だけど、「ちょっと待って! 平凡な人生って、本当にあるの?」って、もう一度考えてしまうのが本作です。 「平凡」でテキトーに楽しんできたはずの主人公・勇翔にも、「平凡であらねば」と周囲に警戒してきた圭にも、「平凡」で幸せな結婚生活を送る輝にも、「平凡」なんかない。常に人は現実に直面していて、様々な挫折と苦悩と、そして希望を得ることを繰り返している。それを「平凡」というなら、そうだなと言えるっていうくらい、彼らはいくつもの波風を乗り越えていく。そして、その物事が起こるタイミングって絶妙に人を成長させるんだと、勇翔に限らず登場人物全員に愛情を注いでいる作者・めんちょこさんの温かい目が、実生活の隣人にも向けられているんだなと感じさせてくれる作品です。 個人的に、圭の性格にとても惹かれます。自分にとってアウェイな勇翔の父親や輝に気負わずに、でも誠意を持って根気よく対峙する彼は、実際にはいなそうなんだけど、実は本当のゲイの人ってこんな風なんじゃないかって、めんちょこさんが思わせてくれました(笑) 巻末の輝とのひと悶着も圭ならではの解決策というか、「お、そう来たか!?」という驚きと、それでいて実際に輝の気持ちが雪解けするまでそれなりの時間がかかるところも、めんちょこさんのリアリズムですね。学生時代からの輝の心の遍歴を、BLというカテゴリーじゃなくなっちゃうけれど、ずずっと深く切り込んだスピンオフ、いつか読ませてくださいね(笑)
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渡良瀬さま、 ありがたいレビューを頂き、本当にありがとうございますm(_ _)m 家にあった材料で、べちょべちょチキンライスとあちこち破れた卵焼きのオムライスを作って、無謀にもクッキング・コンテストに参加したらば、思いがけず努力賞を頂いたような、そんな嬉しい気分です。 作中、おかしな部分がかなりありましたのに、読んでいただいて光栄と言うか恐縮と言うか……。 いつかはきちんと誤字脱字を無くし、見直してリライトするように心がけます。 スピン・オフは……やはり輝のことを……んー、今はまだ何も考えられませんが……何かを……産み出してみたいと思います。
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こんばんは、めんちょこさん。 完結、おめでとうございました。かなり出遅れたレビュー、申し訳ございません(^◇^;) 輝さんのスピンオフは、いつかめんちょこさんに「降りて来た時」に(笑) 先ずは新作の更新、待ってます。
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