猫熊太郎

 素晴らしい雰囲気の作品でした。  それこそ淡い月夜のような、まるでノクターン――夜想曲のような物語。  一話完結式で話は進み、  主人公の過去やそれによるしがらみを不自然にならないよう混ぜ込め、それでいて各話毎ストーリーとしての体裁を損なわず、ラストへと繋がっていきます。  ともかく構成力が安定していて、穴を見つけるのが困難なレベルです。  強引に悪く言うなら、  「突出した部分がない」――と、そんな事ぐらいしか指摘できません。  それとて、下手に書き込み過ぎたり、ドラマを強調し出すと、この作品自体の淡い雰囲気をブチ壊してしまう為、  おそらくこの形態が最も自然なのでしょう。    本当にレベルの高い作品でした。  ステキな物語です。    個人的な感想(というより要望に近いですが)で言えば、  やたらと印象に残るというか――キャラが濃かった魔術師のロリアンが、大本のストーリーには一切と絡んで来なかったのが唯一の残念です(笑)  
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ていねいなレビュー、ありがとうございます(≧∀≦)! 嬉しいです! この話は本格的に短編を書きだしたころの習作みたいものなんですが……それまで長編しか、ほとんど書いたことなくて。 都筑道夫先生くらい質の高い連作短編を書きたいなぁと思ってたときに、夢を見たんですよねぇ。8話めか9話めに入ってる、宝の番人の話です。なので、あの話は、ほぼ夢で見たとおりのストーリーです。 で、夢のなかでは、じつは主役が違う人でw 当時、書いてたファンタジーの主役だったんですが、あまりにも世界観が違ってたので、のちに、主役をディアディンに変更しました。ディアディンの過去については、そのとき新たに盛りこんだ設定になっ
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ほほおー。 元ネタ的なのがあったんですか。 夢は、脳が記憶を整理しているときのその片端って言いますもんね。 図らずも、プロット立ててた時に寝ちゃって、それがそのままいい感じで統合されたって具合でしょうか。 興味深い話ですねえ。 いやロリアンはほんと、個人的に目星を付けてたんですよー。 「こいつふざけたキャラだけど、実は重要な役割なんじゃね?」 ――って感じで。 それが的外れだったもんで、「ちくしょう」って意味合いも込めてです(笑) 他の作品も、ちまちま読みつつ、気付いたら一気読みして、その勢いでまた下手なレビューなど書かせて頂きまする(*- -)(*_ _)ペコリ
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