神山 流衣

ー人間の視覚や思考なんていうものは曖昧で不確かであり、時と場合によっては、自分に都合のいいフィルターがかかるもんなんだと改めて感じたー 本文より抜粋。数字や体裁に目が眩み本質を見抜くことが出来ないことが多々ある。反省しつつも人は過ちを犯す、今日の私である。 この作品は何度も読み返すことになるであろう。何故ならば私は著者の思い、努力を踏みにじり土足でこの作品を批評したからだ。 二度拝読させていただいて、この美しい物語の本質に気づいた。描写は言うまでもない、丁寧に一語一句選ばれた文章はただただこの優しい世界の色を鮮やかに彩る。 桜、春、人が人を想う気持ち。それらを求めてこの作品の頁を捲った。それが著者とこの作品との出会い。 レビューは飾りじゃない、褒めちぎったレビューはレビューではないと何処かでフィルターがかかっていなかったか、冒頭の抜粋は正にそれである。私達はプロではない、本来批評など烏滸がましいのかもしれない。 だが僭越ながら忌憚なき意見としまして会話文はどこか現代を生き抜く者達とは多少の誤差を感じました。これは読者の匙加減一つで印象が変わるように思います。 丁寧に描いた反面、殴りつけるようなアプローチが欠けているように感じ初読没頭出来ないでいました。 しかし、もう一度拝読させていただいて噛み締めるように心で音読すると、瑞々しい文章が流れるように映像と学生の声を届けてくださいます。本当に懐かしく切ない。 つまり優しいんです、著者のこの作品への想いが。 制約された中、一所懸命紡がれた文章が冷徹な私までも包んでくださいました。それが読者の心を掴む理由だったんですね。 あらすじには触れません。現実は甘くはなくても希望を持たせた"僕"のメールに胸を打たれました。 神山 拝 PS 玉葱は辛いですが・・・煮込むと甘味が出ますよね!ハヤシライスには欠かせません、大好きですよ。
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神山さん。 まさか、再度読んでくださり、レビューを再び書いてくださるだなんて……この快紗瑠、感無量です。 ですが、批判と批難と批評。 これらは似て非なるもの。 自分は神山さんの最初のレビューもとても心に響き、自分の足りないと思っていたところまで読み取ってくださったことに、感謝しております。 最初のレビューも自分にとっては宝です。 そして今回頂いた、心のこもった言葉の数々に感動しております。 自分自身、本来はホラー専門の為、こういった作品を書くのは苦手ではありましたし、ある意味チャレンジ作品でもありました。 だからこそ、厳しいことも、そして、「ここは魅力的だ」「ここは少し違うような……
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