僭越ながらレビューさせて頂きます。 冒頭の謎を追う展開。次々と送られてくる品物に想像を駆り立てられ、主人公と一緒で真実を知りたくなっている自分がいました。 そして後半部分。母の登場で一気に急展開を迎えますね。 一言も無い父の面影が、二人の会話から少しずつ浮かび上がってきます。 楓さんの「使用人の……」のところは、切なくて胸が苦しくなりました。お互いに、そして父も娘も辛い人生を……そう考えると悲しいですね。でも、前を向く事、本当に大事な事を、この日の三人は分かったと感じます。 決して忘れる事は出来ない。でも、縛られる事も無い……深いです。 美しい描写に繊細な文章が重なり合い、読み手に多くの感情を与える作品。 堪能させて頂きました!
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タッくん、レビューありがとです! 父も娘も辛い人生を…ということもないように私は思います。 父も「こんなことしかしてやれない」と悔やんで亡くなったわけですが、楓さんに半分は残したわけです。それは、恋慕でなくとも家族愛と言いますか…信頼の情は必ずあったわけで。自分をここまで慕ってくれた人が身近にいた人が、不幸な人生だったとは言い切れないのではないかと(*´ω`*)まぁ、理想的観測です。 皆、思いの先はそれぞれで、それ故に苦しいこともあるけれど、残した人と届けた人と受け取る人はちゃんと父の望み通りにいきました。 娘も、どこか形もないような漠然とした不快感だけ抱えて大人になっていますが、父の遺

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