あめ

書籍読ませていただきました。 丁寧に描かれていて、質の高い作品です。 おばあちゃんに寄り添い、繰り返し同じ話を聞く事で、主人公は自分の気持ちを整理し、前に歩もうとします。 過去の自分を見ているようでもあり、もしかしたら、未来の自分の姿を投影していたのかもしれません。 主人公にとっては、それは一方通行の思いで、決して見返りを求めていたわけではないでしょう。 しかし、確かに、交わり繋がるものがありました。 終盤、彼女は、おばあちゃんの一言でそれに気付かされました。 その瞬間、何かが始まったように思います。 私たちも、誰かしらの思い出の中で生きているのだろうなぁと、それが美しいものであったらいいと願ってしまいました。 読後、静かな波のように打ち寄せてくる、穏やかで優しい感動を味わうことが出来ました。 ありがとうございました。
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おなじ話にレビューまでありがとうございます(*´ω`*) 恋愛の話だけで終始したら在り来たりかな、とひねりを加えたのが想定外に良かったみたいで嬉しかったです!笑 繰り返し、繰り返し。 自問自答を繰り返しながら、おばあさんとの関係は平行線。彼との関係は断たれていて。たったの一言が、こうも良かったと言っていただけると、私の紡いだ言葉にもと木霊が宿ったのかなって調子に乗ってしまいそうです(^^;) 素敵なコメントを本当にありがとうございました!

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