サークルの方から来ました。  大賞作品という事で小説としての評価は何も言う事はないと思います。 小説として著者有月晃様の実力が認められ、大賞に選ばれたと思うからです。 なので感想を。  実は大賞作品という事で一度読みに伺っていました。しかし断念。 理由は、私の様なストーリーを追うタイプには装飾が過剰に思えたのです。  そして冒頭に違和感がありました。 >曇天のチャイナタウンは、昼食時を過ぎてもそれなりの賑わいを見せていた。 "それなり"にと言う表現は読者には直接伝わらない表現と思います。 読者のイメージで捉えればよいだけなのですけど >頭上に渡された物干し竿に、住人達の肌着が"小汚く"揺れていた。 ここもですね。 実際に黄ばんででもいたのか、使用済みの肌着だからそう思ったのかはっきりしません。 これも読者の判断に依存しています。 私も小説はそれで良いとは思うのですが 作者様の細かい表現は、ある程度映像として観た記憶を持つ読者であれば シーンを思い浮かべられる。  これは作者様の意図した事でしょうし、成功しています。 しかし、それが仇と成る場合もあるのです。 それは、ドラマのシーンとして頭に思い浮かべられる既視感のリアルさに対し 主人公の存在感の希薄さ、詩的な表現とリアルタイムの尺の違い。  新聞記者襲撃のシーンが典型で、新聞記者の状況、新聞紙 恐怖への反応の速さ。 映像的にはスローモーションの挿入が考えられますが、物語としての尺は増えません。 それ以外にも、主人公の自称・年齢、いきさつなど上げればキリが無いのですが 映画やドラマが好きな読者意外は読み流す所ではありましょう。  それゆえに、クライムサスペンス等を多く観た経験のある読者ほど疑問が湧き 読者自ら補完する必要に迫られます。 それが成功すれば賞賛に値しますが、その為には筆者様の経験や造詣の深さが不可欠となるでしょう。 一般の読者や視聴者には何の変哲もない作品であっても、一部の読者や視聴者に絶大な支持を受ける作品がそうです。 そのような理由で"凶手は数えずにはいられない"は、小説の技術でストーリーを引っ張っぱるタイプであると評価する次第です。 最後に、個人の感想であり物語で評価するなど野暮な事です。 それも作者様の今後に期待しての事、お許しください。
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宮崎さん  こんにちは。有月です。  長いお盆休みを取ってまして、とても丁寧なレビューを頂きながらお返事がうっかり遅くなってしまいました。申し訳ありません。  今回、宮崎さんの作品にレビューを書かせてもらいながら、自分とは異なるスタイルの作家さんだなぁと強く感じました。ひょっとすると、宮崎さんも私に対して近い印象を抱かれたのではないでしょうか。  宮崎さんの書き方は、登場人物達が物語をぐいぐいと引っ張っていくというか。ネット小説という環境により沿ったスタイルだと思います。  私の作品について、違和感を感じられてご指摘頂いた箇所も、まさにその通りだなと認識しました。情景描写を読者
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こんにちは! 私は映画などドラマが好きで、小説とはまた少し違った楽しみ方が出来たらいいなと思って書いています。 なので小説を書くのに長けていらっしゃる有月さんの色々な挑戦にほのかな期待感もあったりするのです。 やはり文字で表現するのですから、小説を書く技術や能力が 物語をよりよく演出してくれる事でしょう。 私の課題は小説の技術を学び、皆さんを唸らせ愛されるような作品作りを目指す事ですね。 サークルに参加して色々な作家さんに出会え、本当に良かった。 これからもよろしくお願いします!ヽ(´ー`)ノ
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