葉月あらた

心待ちにしていた雛姫様の新作はさらりと読める短編なのに、主人公沙羅の恋の記憶が大人の心をキュンとさせるドラマチックな作品でした。 これから読まれる方はタイトルと作品説明を、まずはじっくり読んでください。 そして出だしと41ページ、ココは特に注目です! このお話の主人公の名でもある「沙羅」とは「沙羅双樹」のこと。 「沙羅双樹」と聞くとあの『平家物語』の冒頭が浮かぶ方は、私の他にも結構いらっしゃるかと思います。 日本における「沙羅双樹」は「夏椿」のことです。名前の通り夏の初めに白く可憐な花をつけます。 しかしこの花の寿命はとても短く、朝に開いた花は夜には花全体がそのまま落ちてしまいます。 調べてみましたら花言葉は「愛らしい人」、また「儚い美しさ」だそうです。 このお話の内容にぴたりとはまる!  もしかしたら名前にも作者様は気を配り、より繊細な作品にするため主人公にこの名を選ばれたのではないでしょうか? あの夜、身体だけでなく確かに心も繋げた沙羅と諌山――。二人の恋はあることにより今は幻となってしまいましたが、最後に見せた沙羅の笑顔と共にこの作品は私の心にきっと残ることでしょう。 読ませていただき有難う御座います。 特上の切なさをいただきました<(_ _)>
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葉月あらた様 素敵なレビュー有難う御座います! ドラマチックなんて言って頂けて嬉しいです。 なにより嬉しい言葉かも知れません。作り手としてはドラマがある作品でありたいと思ってます。 「沙羅」という名前は本当に前から使いたい名前でした。 実は倫理の深青も最初の構成段階では「沙羅」でしたし(笑) 『平家物語』学生の頃に図書室で読みました。あらたさん博識ですね。 夏椿美しいですよね。 花言葉も納得です(知りませんでした) 沙羅は弱いだけの女性という書き方をしたくありませんでした。 凛とした強さも持つ女性として書きたかった。 それが伝わった気がして、凄く嬉しかったです。 概要は作品を
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雛姫様 『陽炎に消える』の完結、おめでとうございます! 好みドストライクの作品だったため妄想全開のレビューをしてしまいました(>_<) ご丁寧にお返事くださり感謝です!  ありがとうございました、大変ホッと致しました(o;ω;o)うるる あなた様の描く作品の世界観が、私はやっぱり大好きです。 はい。沙羅ちゃんの凛とした強さ、間違いなく受け取らせていただきました(^^) 素敵ですよね~、一見線の細そうな女性が凛と立つ姿は……。 「私こそがこの恋を守らなければならなかった」の台詞、もう私にはぐっと来た! そしてあのラストです。これだから雛姫様の作品は堪りませんヽ(;;)
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