須羽ヴィオラ

読了しました。 読みやすく、私好みの文体です。 背景も含めたキャラクターの造形もしっかりしています。 文章のテンポや会話のテンポ繋がりも軽妙で、流れるように読むことができました。 最後の妖怪との戦いにおいても、サクラの個の能力のみで勝利するのではなく、 夢路と咲が力を合わせて、妖怪を打ち負かす展開に感動を覚えます。 晴れ晴れするハッピーエンドで爽快感があります。 今後に続く伏線もあり、続編が期待される作品です。 第三章の途中位より前は作品の中に没入しずらかったように思います。 思うに、咲の立ち位置が不明なので、一見関連性の無い話が同時並行しているように見える からだと思います。 後から思えば、サッカー部の相良部長に異変が起こった辺りから怪異が始まっているのですが、そこを読んでいる時点では咲との関連性が分かりません。 咲が怪異の近くに居ることを、もっと早い段階で暗示する方が、良いかもしれません。 例えば、咲が来てからバイト先の電灯が頻繁に切れるようになったとか、 窓ガラスや鏡に前触れなくヒビが入るとか。 きびしいことを書いたかもしれませんが、お互い切磋琢磨して、良い作品に結びついていけたら幸いです。 今後とも、宜しくお願いします。
1件・1件
レビューと助言誠にありがとうございます。 読者をより強く惹き付ける構成を組む事が出来るよう、続編の執筆とともに精進致します。

/1ページ

1件