*あみーご*

すごい…すごいSF小説を読んでしまった…。あれ、これ夏イベ…レビュー縛りがあったはずなのに…あれ? なにこの「面白いSF小説を普通に読んでしまった」みたいなこの感じ。 まず前提として。レビューで「粗暴なまでに説明を省いた描写に読者が振り落とされまいか」という縛りがあったと思いますが、まさにその通りに再現されています。まるで突然異世界に転生してしまい、知らない地にへたり込んでその世界の惨劇をただ眺めている気分のような。「なんだこれは…どういうことだ…」と呆然としてしまう感じ。 けれどナナシが現れてからはその勢いも形を変えます。少しだけ先を行く描写が、それでも時折足を止めて読者がついてきているか気にかける優しさのような。この辺りからフワリと物語に馴染み出しました。狙ったのかなー、これも。 人間と変わらないビジュアルなのに淡々としているチェトリ。反して、そんなチェトリの存在意義を「悲しい」と言う"人間"らしいナナシ。 人間とは何か。人とは何か。戦争とは何か。 この短いページ数で何度も訴えかけてくるのが何とも言えず切ないです。 また、見逃せないのが迫力あるバトルシーンでしょうか。中盤、ナナシがチェトリもろとも「排除対象」となってからの疾走感が素晴らしかった。そしてその間にもナナシや影の真実が発覚して心臓がドキドキする中、ひょっこり現れるマトワリがとても良いスパイス(笑)発言も掛け合いもいい感じに空気を和ませるのが本当最高(笑)きゅうりの使い方も上手かったなぁ。 そういえばレビューで「一度しか登場しないのに渋くて良いキャラのメラン」というような指定があったと思うのですが、これももう完璧でした。 私は事前知識無しでまず作品を読み、読了後にレビューを見て、そのあともう何度か作品を読むスタイルなのですが、初見の一発目で何とも言えず好きになっちゃったんですよね…メランのキャラ。いやめっちゃ良いわ。渋い!! 始終切なく、寂しく、そしてスピード感のあるSF小説が、ルイジアナさんの生み出した愛嬌あるキャラによって中和され、最終的にとても読みやすいSF小説となっているのをひしひしと感じます。ただ純粋に面白かったです。
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うおぅ……なんかすげいことになっとる(小並感) 素晴らしい高評価を頂いて恐悦至極ですはい~~(;´∀`)もちろんこれはチームいまきゅうに帰属するものでありまして、つまり超絵師悲鳴神、そして鬼畜レビュアートライアングルによるリンチにより完成した作品にございますれば……! つまりみんなでがんがりやした!( ̄- ̄)ゞアミーゴスさんもお疲れ様でございました!!

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