いやぁああっ

遅ればせながら感想を書かせていただきます。 風車島で行われる風車祭りとその存在意義にまず綿密に組み上げられた設定がよく見受けられました。また、物語全体の雰囲気づくりがうまく、ジブリアニメを見ていたような読後感。かつ、起承転結のしっかりとした構成に感服しました。 もし僕が作中のパワーワードである例のセリフを組み込んで描いたとしたら、間違いなく闇落ちしたエーレンガルト姫とアミーとのバトルになっていたことでしょう。そして内心ではそれを期待して読み進める自分がおりました。 しかし読み進めるにつれて、作中のアミーは最初から最後まで一貫してアミーであり、復讐の徒であった天少年は絶望と達観を乗り越え、思う彼女の笑顔のために成長しています。これをブレずに書き上げる筆圧というのは弾けそうな感情の手綱のコントロールが問われるもの。うっかりと緩めてしまえば、この美しい物語はたちまちに歪んでしまったことでしょう。 ただひとつだけ気になったのは作中後半での登場人物達の会話です。 前半では会話はどちらかというと地の文によって感情を魅せ、どちらかといえばシリアスな風味を醸していました。それが後半エーレンガルト姫が現れ目を覚ました天少年とアミーとの掛け合い。コミカルさが少し強調されていて「アミーってこんな子だっけ?」と一瞬活字を追う目が止まってしまいました。 (それから?29p地の文、バルドの表記がバルゴとなっていました) とはいえ気になった点などその程度で、人物を描く上でのわずかな誤差の範疇と呼べるものだと思います。 素晴らしい物語をありがとう風車島。天くんアミー。いつまでもお幸せに。
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レビューのお返事がこんなに遅くなってしまったことをまずお詫びします。 ごめんなさい!! ほんっっとーーーにごめんなさい(´;ω;`) そしていやぁああっさんとちょっと好みが似てそうなのでソワソワしました(笑)私も、要素だけ指定されて「好きなように書けや!」と言われてたらエーレンガルトvs天・アミーのバトル小説にしてしまったかもしれない(笑) それでも、数々の美レビューによって完成された風車祭をとても深くまで読みこんで頂けて、本当に幸せいっぱいです。゚(゚´ω`゚)゚。 ちなみにご指摘の箇所…。 淑やかだったアミーが初めて右ストレートを放たなければならないシーンで、「ひえええ!どういう流れ
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