haori

こんにちは(^ ^) レビュー失礼します。 タグにある「52」とは何かな? と思いながら、ページを開かせていただきました。するとそこに見つけたのは、南海電鉄に乗る1人の女性の姿。予めここで書かせていただきますが、私、南海電鉄は乗ったことがありません。しかしこの後も乗車シーンや駅名のことなどが出てきますが、するすると入ってきました。まるでその風景が見えるかのように。 場面は変わり、過去へ。そこにあったのは、他人とは違う声を持つことから他人とうまく交われない少女の姿と、その少女が出会った教育実習生、そしてクジラ。ああ「52」とはこれだったのか。 伝えたいことがあるのに伝えられない。それはこのお話のテーマのひとつだったと思いますが(たぶん)、同じことは小説を介した作者様と読者の関係にも少し似ている気がします。小説を読む読者は、ああこの話はこうなって欲しい――と考えるものだと思いますが、それを作者様には伝えられない。まあ、携帯小説ではそのかぎりではありませんが、携帯小説であってもこのお話はすでに完結済み。となれば、読者はこうなって欲しいああなって欲しいと思いながら読み進めるしかないわけで。でもありがたいことに、私という読者の本来届かない声を、作者様は先読みして聞いてくれたかのように、非常に満足してこのお話を読み終えることができました。 過去からふたたび現在に戻り、そして迎えたラストシーンは、そこまで積み重ねてきたものがじわっと胸の中に沁みだしような、そんな感覚をおぼえるものでした。お話全体もそうでしたが、このラストシーンは特に素敵でした。 改めまして、素敵なお話をありがとうございました(*'ω'*)
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haoriさん~、丁寧なレビューまで、ありがとうございます (゚´Д`゚)゚。 私は初めて社会人になった頃、この南海電車で通勤してたんです。 でも、実は香澄と同じで、最寄り駅よりも南には行ったことが無くて。 だから、自分も冒険するような気持ちで、書いてみました。 (ご当地モノって、初めてでドキドキ) 52のエピソードは、いつかどこかで使ってみたかったのです。 「52」のタグに興味をもってもらえて、嬉しかった^^ そして、haoriさんのコメントに、ハッとしました。 そうか、そう言う捉え方もあるんだなあ~と。 読者の願いと、作者の思惑って、必ずしも一致しませんよね。 「まさかそんな終わり方
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