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コウタ ト アール
Kim
2017/10/28 20:39
また一つ、出会えて良かったと思う大切な作品が増えました。 愛やしあわせという形のないもの、そして『再生』が、緩やかに穏やかに描き出された物語だと思います。 一度壊れたものは、全くの元どおりに戻ることは難しい。 でも、形を変え進化したモノとして、存在し続けていくことは可能なのではないでしょうか。 はたまた、壊れたことに気付かない、見えなりフリをして、元のままだと満足することも出来るのでしょう…。 難しいことだと思いますが、そんなことをグルグルと考えずにはいられませんでした。 優しくどこか不思議で、ゆらゆらと幻想的。 なのに読み進めながら生じる、小さく針で刺し続けるような痛み。 それらがとても心地よく、序盤から物語の世界観にドップリとハマってしまいます。 北海道の壮大な森や、アールの容姿などのサラリと美しい描写。 そして、耕太の仕事や家族という日常生活のリアルさ。 その対比が、心地よい違和感やさらなる浮遊感を醸し出しているように感じます。 どこまでが現実なのだろう? 誰が実在する人物なのだろう? 耕太視点で描かれたこの物語に、序盤から抱き続ける疑問です。 でも、そんなことが気にならなくなるくらい、耕太とアール二人の世界にドキドキさせられてしまいます。 まるで、現実とは切り離された二人だけの空間での逢瀬、というか……。 全ての謎や違和感など忘れて、ずっとそこに浸っていたいと思ってしまうのです。 後半明かされていく、思いもよらなかった真実。 それは、かなりの衝撃と痛みを伴うものでした。 でも、だからこそ、物語には謎多く幻想的な世界が構築されていたのだと気づかされます。 そして、その中で生きざるを得なかった耕太。 耕太をそこから救い出そうと必死の真紀。 耕太が会いたいと焦がれていたアール。 この3人の『再生』に、胸が締め付けられる思いでした。 そんな中、最後の最後に仄めかされる、最大の謎。 正直、ゾクリと鳥肌が立つほど驚きました! でも、私はアールも耕太も、そして真紀も大好きです。 なので、作者さまが一つのしあわせの形として提示した、このラストがストンと落ちて来ました。 皆んながしあわせと思うのなら、それが一番で。 きっとずっと、この3人はしあわせなまま繋がって行くのでしょう。 何度でも繰り返しページをめくりたくなる、素敵な作品をありがとうございます(*^^*)
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狼歩
10/28 22:34
Kimさーん、Kimさーん、Kimさーん!素敵な、素晴らしいレビューをありがとうございました! なんとお礼を申し上げて良いのかわかりません。 後書きにも書きましたが、いたるところに矛盾が生じ、おかしいぞーというところがありました。ほんと、申し訳ありません。 こんなにお褒めくださり、もしかして他の人の作品? と思いましたよ。 よく見たら、間違っていませんでした。(ノ´∀`*) このところ、小説を書いていませんでしたら、おかげさまで勇気をいただきました。書かなくちゃ。がんばります。 Kimさんに喜んでいただけるよう、がんばりますね。 どうぞこれからもよろしくお願いいたします。 改めまして
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Kim
10/28 23:02
狼歩さんっ♪ こちらこそ、素敵なお話とお返事をありがとうございますっ♪(*´ω`*) 本当は、 『アールが美しくてミステリアスで、大好き~っ!!(*≧∀≦*)』 と繰り返したいところでしたがっ 笑(゚∀゚) 我慢しましたよぉ♪ 矛盾だなんて、トンデモナイッ! だって、耕太の『あの世界』での出来事だったり事実なのですからっ(*´ω`*) ← すっかり納得してるっ 笑! 今再読中ですが、やっぱり、お話の幻想的でミステリアスな空気感が大好きなのですっ♪(*´艸`*) 読書中は、そんな雰囲気にタップリ浸らせてくれるサントラ(ワタクシ選っ!笑) と共に、楽しんでいます(*´ω`*) 狼歩さんの小
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