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彩風(あやかぜ)に、たかく翼ひろげて
めん ちょこ
2017/11/27 1:23
潔い男を愛し続けたいと願う男と、愛しい相手を宝と慈しむ男の、一途な想いが全うされる様が大変美しい作品です。二人が結ばれて、本当に嬉しいと思わせてくれます。 ある意味社会の底辺に生きる男たちが、そこで生きていく意味をそれぞれに見出して、高潔な生き方に昇華させる姿に惚れ惚れしました。 捻った構想とか、驚くような伏線などが無くても、繊細な筆致でこのように力強く物語を表現できるのかと感動しています。 作者は寡黙な人物を非常に魅力的に描く方で、私は「夜明けを待つベリル」の一征にマジ惚れしたのですが、(多くの読者さんが迅鷹を絶賛する)この作品では、隼珠が寡黙な役を担い、「へい」しか言わない場面で悶絶しておりました。言葉が少ないだけに、その内面の実は激しい気性を併せ持つさまに惹かれました。 主人公たちの名前に関するこだわりも興味深かったです。このコメントを書きながら、「はず」が漢字変換されずに困りました……そして、ようやく名前での鷹と隼のカップリングに気づきました(今頃……) 漢字に関するセンスと登場人物の言葉遣いも楽しみな作品でした。 次の作品でもどのような登場人物に心を持っていかれるか、楽しみでなりません。
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伽野せり
2017/11/27 21:43
『夜明けを待つベリル』に続き、こちらの作品も読んで下さり本当にありがとうございます。そして、身に余るほどの丁寧で素敵なレビューまでつけて頂き、嬉しくて泣きそうです。登場人物の生き方や心情をこんなにも深くまで読みとってもらえるとは。このふたりは幸せ者です。 そして、ふたりの名前なのですが、実は、別々の、昔書いた話(未完でお蔵入りの物)からそれぞれ持ってきたものなのです。名前だけは気に入っていたので、いつか使いたと思って取っておいたものを今回の攻め受けにあてはめました。なので、当初は鷹と隼で揃っていたのは、偶然だったのです。結果的に、とてもしっくりくる名前となったのでこれで良かったのかな、と思っ
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