(有)ユウ

西日を透かす紗のリボンにかんざし、絽の単衣。 徐々に、光が淡く朧気になり、ついに容赦なく夜に惹き込まれる小物の演出にしびれました。 導かれた夜の底、肝をスッと冷やすような贈り物。 最上級の脅しを含んだ「私を見なさい」でしょうか。 もう、自分のような平凡な読み手では太刀打ちできないうねりに、ぞくぞくと翻弄される物語でした。 突っ込めるのは何処ですか。 見当たりません。
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こんなに素晴らしいレビューをいただいてしまって、小さくなっております。光ある場所から転落して、なお生きていく二人、その周囲の人々、の愛憎(の欠片)を読み取っていただきありがとうございます。 自分の手で「明治」を掘り出してみたい、とこれを書いて思いました。 ほんと、なんかこんなに褒めていただいてしまって、縮こまってます。 ありがとうございます。

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