いも

 どうも風間さん。読みましたよ。  公開されている作品は三つですが、多分本作は、最も古い作品に当たるのかなあと思いました。内容からも何となく感じたのですけれど本作を読み終えてから、それぞれの作品に付いているレビューの、一番最初のものの日付を追いかけてみまして。違っていたらお気になさらず。  種明かしは解説に記されているとは言え、この文字数でこの内容とは、正直驚きました。完成度が高いと。  各作品ごとのレビューの日付から見るに、多分私が読んできた順番は、二作目である『星をとどめて無重力』、最新作である『二人のサイコ』、そして本作の、最もレビューの日付が古い、『声の便りに、君を頼りに』となるのですが、読んでいて矢張り、各作品ごとにある程度の、安定した完成度を感じます。  文章の癖が、扱っているテーマや作風の割にとっつきやすく、いい意味での軽さ、つまり、読みやすさがあるのです。分量も気軽な方に拘わらず、説明不足、飽きを感じさせない構成は、風間さんの持ち味なのだろうなあと思いました。本作も章の切り方がお見事でして、「うーん矢張りこの人は、構成が上手いなあ」と。面白かったですよ。  耳が聞こえないとは全く予想出来ませんでして、解説を読み終えてからもう一度、最初から読みました。確かに解説を読む前までは、ストーカーの話だろうかと読んでいましたけれど、解説を知ってから読むとああ成る程。確かに、後味はいいとは言えませんけれど、純愛の話でした。  然し、敢えてケチを付けさせて頂くならば、一つだけ。  これは本作と言うか、風間さんの作品全てへの意見になるのですが、多分動きのあるシーンを書くのは、得意ではないのかなあと。人物が走ったりと、大きく身体を動かす場面であったり、戦いなどのアクションシーンになると、少し文章から臨場感が感じられなくなると言いますか、やや淡泊になってしまう傾向があります。無機質になりがち……と言いますか。  例えば走るにしても、走っている人物の脈、蹴り出した地面の感触、今まさに空を切っている風の音などを描写に加えれば、より読者に迫る文章が書けるかと。……何か偉そうになってしまいましたが。  ――まあまあまあまあ! あくまで一個人的意見ですので! お気になさらず! 面白かったですよ!  最後にはなりますが風間さんの創作活動が、上手くいきますよう、祈っております。
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 いもさん!! ありがとうございます!! 書いた順番は実は「声の便りに~」→「二人のサイコ」→「星をとどめて~」でした。三つ全てにレビュー頂いてしまいました……もったいのうございます!  読みやすさと構成について、ありがとうございます。最初に言って頂いた時は「本当にそんな風に書けてるかなあ」と半信半疑でしたが、こう度々褒めて頂くと、おっしゃるように自分の持ち味かもしれんと思えるようになって参りました。  章の切れ目は、いろいろ候補を思い描いてから、一番カッコよさそうに見えるものを選んで書いています。僕にとっては執筆する際の一番楽しい瞬間のひとつだったりします。  構成については、上手にやらな
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 どうも風間さんおはようございますいもです! お返事ありがとうございます。わざわざ作品の発表順を教えて下さって、ありがとうございます。  私はあの読みやすさと構成は、風間さんの持ち味だろうと捉えていますよ。もう何度でも書きますけれど、内容の割に読みやすいんですよ。  身に迫る文章を書けるというのは確かに、書き手にとって憧れの要素でもありますし、読者としても臨場感がある文章の方が楽しいものではありますけれど、でも余り生々しいと娯楽の枠を超えて、重くなってしまうじゃないですか。内容としてはそりゃあ、深みや重厚さと言った、芸術寄りな方向には伸びますけれど。あとは、書き手同士なら通じる技術的な部分とか
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