かっぱ寿司

身代わりにされてるかもしれないという、主人公が感じる切なさや、人にはない素直さや誠実さに徐々に惹かれていく様子はよく描かれていて、心情の変化がよく伝わってきてよかったです。 とくに、星緒くんがずっと1人でおっぴさんを待っていた事に思いを馳せて、切なくなるシーンはこちらも同じように想像し、切なくなりました。 ただ、一番最後までずっと星緒君はなんなんだよ?って疑問がついてまわります。 座敷童子ってのは主人公の推測で、星緒くん自身もなにか分かってないし、結局なんなんですかね? タイトル的には座敷童子なんでしょうけど、都合よく成長して、都合よく中途半端に人化して、都合よく呼んだらそばに行けて、都合よく誰が作ったかわからない結界に傷ついて…そんな座敷童子いるかよってのが私の率直な感想です。「座敷童子だから」って理由だけで収まる範囲は超えてしまってるように思います。 星に願ったら人になったというように理由が都合主義なのはファンタジーだからでおさまりますが、設定から想像できないところで説明もなく、ご都合主義の連発は「どうしてそうなった」とモヤモヤ感が残ります。 本筋は面白いだけに残念です。
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かっぱ寿司さま、おはようございます。 はじめまして。 丁寧なレビューをお寄せいただき、本当にありがとうございます。 尚の心情をいろいろ読み取っていただき、とてもうれしいです。 星緒については、確かに謎が多いですね。すみません。 あやかしなのであえてあいまいにしたのですが、もう少し書き込んでもよかったかもしれないですね。 実際のザシキワラシがどうかわからないのですが、私には清らかなものというイメージがもともとあって、人と交わることによって、ザシキワラシではいられなくなり、成長し、人に近づいてしまう――というふうに考えました。 おっしゃるとおりご都合主義に傾いた部分も多かったかもと反省しております
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作者様がそう考えただろう事は推測できますよ。 ただ、星緒くんが旅館に宿った妖精でも、家宝にやどった付喪神でも、この話は成り立つでしょう。 座敷童子である必要がない上に、それこそ付喪神当たりにしとけば説明つくことも多かろうと思います。容姿にしても家宝を翡翠にでもしたらいいし、外に出るなら持ち歩けばいいし、旅館が廃れたのも家宝が誇りかぶってたからでよいし、成長するのも尚が発見して綺麗に大切に扱ってくれたから力が増したとでもしとけばいいでしょう。 座敷童子とハッキリ語らないのは都合が悪いからなのか、理由の説明が難しいからなのかなと。 恋愛小説としてはいい作品だと思います。 それ故に、座敷童子という設
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