あーる

幼なじみの男子ならではのふたりの関係。とても微笑ましく羨ましいな、と思いました。 時間(とき)は刻まれ日ごと身体も心も成長する。人は誰でもそのままではいられない。でも、幼くして培った友情や想い出は、ずっと身体の中、心の中に刻まれ染みついている…, 小さな頃に一緒に遊んだ遊具は、もう窮屈で、膝頭はぶつかり身体ははみ出してしまうけど、いたずらを仕掛け、無邪気に戯れるふたりの心は幼い頃そのもの。 思春期の自我の芽生えで離れた距離も、デッドボールとカウンターフックを同時にくらったダメージも全部吹き飛ばし、小さな公園に響くふたりの笑い声。 団地の階段の踊り場からそんなふたりの姿を「何やってんだかw」と微笑んで見ている、そんな穏やかな気持ちになりました。 それにしても女子は強い(笑)。計算もするし切り替えもスパっと、前へ進む。 それに対して、体面を気にし、さらなるダメージに身構える主人公の繊細さ。そしてそれを察する幼なじみのあたたかさ。 彼らならではの友情が、冬空の澄んだ空気にはぁーっとはき出した白い息のようにゆっくりじんわり心に染みてきました。
3件・1件
あーるさん!! ひぃやあああああ! 今日も素敵なレビューをありがとうございます!! 『思春期の自我の芽生えで離れた距離も』←これ! ピンと来てくれて嬉しいです!! いつも一緒で仲良し、同じだと思っていた友達。 でも、個人の差を意識し始める中学生。もう一律ではなくなった。 主人公はそんな劣等感で溝を作っていき、その空気を察し遠慮から晃嗣も踏み出せずにいたんですよー。 『団地の階段の踊り場からそんなふたりの姿を「何やってんだかw」と微笑んで見ている、そんな穏やかな気持ちになりました。』 素敵だ! うんうん、まさにそんな風に見てもらいたい! 女子の方が男らしいんだよね。実は。 男の子の方がおセ
1件

/1ページ

1件