雪翅

夏の陽炎のように、唐突に消えた恋。 熱を交わした相手はもうどこにもいなくて、優しい夜の想いは自分の中でだけ残る……それってどんな残酷なことなんだろう。 色んな不安や期待で胸を騒がせる沙羅を見てるのが辛くて、だからこそ、二人に拍手を送る彼女の姿は切なくも美しく映りました。 ここからは個人的な解釈なんですが、もしかしたら、諌山君は親友のためにずっと沙羅への気持ちを我慢してたんじゃないかなって思いました。 多分遠野君も、沙羅のこと好きだと思うんです。 それはもしかしたら学生時代の時からで、だから諌山君は身を引いていたのかもしれないなって。 でも同窓会では遠野君はいなかったからどうしても沙羅と話したくて、そして再会できたあの日には沙羅も自分と同じ気持ちだってことがわかって、溢れだしてくる熱をどうしても止めることができなくなってしまったんじゃないのかなって。 あの夜のことは、彼にとっても特別なものだったはず。 その出来事は忘れてしまってはいたけれど、諌山君の最後の「有難う」は、「君のこと好きだったよ」って、そういう意味も含まれていたような気がします。 沙羅も辛かったけど、諌山君も辛かったんじゃないのかな……せめて、これからは、誰かの為に自分の気持ちを押し殺すのではなく、自分の為に自分の気持ちを大切にする。そういう恋をしていってほしいです。 素敵な作品をありがとうございましたっ(・∀・)ノ
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雪翅さん! 素敵なレビューを有難う御座います(>д<*) 読んで頂けて感激です。 雪翅さんの言うように、自分の中にだけ想いが残るというのは個人的にも、物凄く残酷な事だと思います。 その点を指摘して頂けて嬉しいです。 個人的な解釈に関しては結構当たってます(笑) 諌山君が思い出したのかどうかは、読んだ方の判断に委ねたかった。 でも過去の諌山君の想いはうっすら気付いて貰えるといいな、と思ったので嬉しいです。 しかし遠野君の事は誰も言わなかった事なので少し驚きました。 彼も沙羅に……というのは私の密かな裏設定です。誰も指摘されなかったのに。雪翅さん鋭い。 読んで下さって、そ
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