うあーーーー。 いい意味で裏切られました! (↓あらすじ) 食品工場で働く25歳の「私」は、疲れきって帰る途中で会う野良猫が唯一の癒しだった。 ノラ吉と呼んで親しんでいたが、ぱったり姿を見せなくなって、心配していたある夜、いつもノラ吉が待っていた塀で小太りのおっさんと出会う。 (↑ここまで) このテの題材(かわいがってた野良猫がいなくなっていてイケメンが代わりにあらわれる)ってありふれてるんですが、それはそれで私は弱いテーマなんですが。 このお話はそうじゃないんですよね~。 まず、イケメンじゃないってところにすごく度胆を抜かれますね。 主人公も言ってますが。 イケメンじゃねーのかよwww 私、いくえみ綾さんの作品が好きなんですが、彼女の作品世界をイメージさせるような物語で、そこもすごく(私にとって)この作品のポイントが高かったです。 それから、黒谷作品の魅力は色々あるのですが、いいなと思うのが、説明の簡潔でありながらそこから読者にきちんと伝える部分です。 シンプルともちょっとちがうのですが。 例えば、8ページの「安いオスのシシャモ」という言い回し。 たしかにシシャモにはオスとメスがありますが、この説明は読んでてハッとしました。 そして“安い”。これだけでも主人公の暮らしぶりなど色々なことが伝わってくるのです。 結末の締め方も大好きです。 とってもステキなお話でした!
2件・3件
素敵なレビューありがとうございます! いくえみ綾さんですか(;Φ Φ)なんて恐れ多い…家族がいくえみ綾さんの漫画が好きで家に沢山あって、小さい頃から読んでましたから多少なりとも影響は残ってるかも知れません。 この話は、うちの飼い猫を擬人化したら小太りのオカマのおっさんだと父が言ったことがきっかけで思いつきました笑 イケメンや渋いおじさんにしなかったのが、逆に良かったのかなと自分でも少し…(*´ω`*) 二条さん本当に読みが深くて、感想いただく度に勉強になります。感謝です!
2件
いくえみ作品で、父親たち世代がまさにあんなイメージです、私の中で。 子供を困らせたり、パパをがんばってみるんだけど空回りしちゃったり。だけど子供が父親をほっとけない、そんなイメージ。 そうですね、イケメンや渋オジじゃないのがどうとでも転ぶから読んでるほうもワクワクしちゃいますね。 読みが深いだって( *´艸`)へへ、うれしい。褒められちった♪
1件1件

/1ページ

1件