環 旅斗

読んでいて心を揺さぶられてしまうような作品に巡り会うことはまれですが、この「INGA」はまさにそういう物語でした。 静かで和やかな序盤。しかし、突然襲い来る悲劇。そして、家族をはじめ多くの人が不幸の波に呑み込まれていく。その奔流は読者にもおよび、胸がえぐられてしまうような思いに襲われる。だけど、読む手を止められない……。 場面が目に浮かんでくるような読みやすい文章に惹き込まれていくうちに、家族とは、愛とは、罪とは、因果とは、不幸とは、幸せとは、生きるとは……と様々なことを考えさせられ、自らの生き方さえも省みることになる。 多くの悲しみが語られていますが、それを癒やすだけの救いも描かれています。後半では何度も胸が熱くなり、涙が零れそうになりました。 素晴らしい物語を読ませていただき、感謝しています。
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いつも感極まるような素晴らしいレビューをありがとうございます。この話は、誰にでも起こりうる悲劇、誰もが胸に抱えている罪の意識、それらとどう向き合って生きていくか。幸福と見られているものは実際はそうでもない。不幸と思われるものは必ずしもそうではない。人間は本能だけではなく、物事を考えて、良い方向に魂を導いていくことが出来る生命体。自分に対しても、そして他人に対しても・・・。 僕が描いたそのメッセージを受け止めていただけたなら嬉しいです。この作品そのものが人間の業なんです。目的は果たせた気がいたします。 ありがとうございました。
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もう素人の域だとは思えない作品達だと思います。 久しぶりに小説を読んで涙しました。
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しずくさん、いつも作品達を可愛がってくれてありがとう。 想いが伝わって僕も嬉しいです。(ノд・。)

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