雪翅

主人公の中に唐突に蘇ったものは、聖夜の奇跡か、それとも悪戯か。 もし彼が引き止めて全てを打ち明けていれば、その先には、二人の続きがあったかもしれない。 でもその道を選ばなかった。 彼女の幸せを想うからこそだろうけれど、もしかしたら、彼女の今の“最愛”が誰なのか、彼にはわかってしまったのかもしれない。 消えずに残った想いを引きずりながら、それでも翔太が雪奈に贈った“プレゼント”はとてつもなく切なくて、でもどこか温かい読後感を与えてくれました。 大切な人を亡くした痛みは深くて、すぐに癒すことはできないけれど、それでも残された人達は寄り添いながら生きていく。生きていける。 そういう風な、人間の強さも感じました。 雪奈はやっと歩き出せた。 今度は翔太の番ですね。 今を、まっさらな“翔太”の人生を、彼が歩んでいけますように。
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雪翅様 素敵なレビューを有難う御座います! まさかこの作品まで読んで下さるとは(´;ω;`)ブワッ ちょっと異色の輪廻転生を絡めた作品になりますが、私の作品では一番短いものとなります。 クリスマス、1人の少年の贈り物。 正直余り惹かれない類の作品だと思うのですが、手に取って下さって感謝です。 翔太が雪奈に贈ったのには、確かに最愛の人が既に自分じゃないと思った面もあったかも知れません。そういう視点で読まれた方はいなかったので驚かされました。 時間の経過は残酷ですし、たとえ最愛が翔太だとして全てを打ち明けても、歳を取る雪奈には辛い道でしょうし、そういった全てを翔太はわかってた、と思いま

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