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今宵 櫻の木の下で
岡田朔
2018/9/26 1:54
以前からタイトルに惹かれて読みたいなあと思いつつ、腰が重い私が開こうとした時には、残念なことに非公開になっていました。 ということで公開されたのを見て飛びついたわけですが、これほど嵌まって読んだ恋愛小説は本当に久しぶりで、毎日更新待ちをしていたので、終わってしまって非常に寂しい気持ちです。 素敵な感想が並んでいるので、少し堅苦しい感想を書きたいと思います。 私は今宵~の一番良い部分として、登場人物みんながいい所も悪い所も、良い意味での『人間臭さ』を持っているところをあげたいと思います。 美琴や晴登、清之介といった物語の大事な人物でさえ、綺麗な部分だけではなく損得感情や身勝手さを持っています。 主人公なんかはつい作者目線で綺麗に書きすぎてしまうことが多いのですが。そう言った部分の心理描写をしっかりとしているからこそ、読者は後半に移るにつれ、それぞれの人間的成長を感じることができ、それぞれの選択に心を揺さぶられるのではないでしょうか。 特に主人公である美琴の成長は、発する言葉からも変化を感じられます。守ってあげたくなるような可憐な少女から、大切な人を守りたいという強さと美しさを兼ね備えた女性へと変化していく様子は、作者様ならではだなあと感心させられました。 そしてもう一つ、景色がとても綺麗に描かれています。印象的な場面は、写真のように頭の中に美しい情景が浮かびます。これもこの物語の良い点の一つかと思います。 さて、色々ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、簡単に言えばとても面白く、本当に素敵な物語だったということに尽きます。 例え時が過ぎてタイトルや誰が書いたのか忘れてしまっても、物語は私の記憶のどこかにそっと居座ってくれるでしょう。 そして時々、櫻の木の物語を思い出すんじゃないかと思います。 改めまして、完結おめでとうございました。たくさんの方が本作に触れてくれるといいなと心から思います。
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清瀬 美月
2018/10/7 13:14
朔ちゃん、こんにちは。 素敵なレビューをいただいていたのに、お返事が遅くなってしまって申し訳ないです。 前回の連載時からどいういうわけか、今宵~はゆゑきゅんメンバーに支持していただいていて、皆さん違ったジャンルやカテで活躍されているのに、やっぱりどこか好みの共通点があるんだなあと思っていた作品です。 (清之介派と晴登派に別れてはいましたが笑) 今回朔ちゃんが読んでくださっていたこと、それに気付いた時はすごく嬉しかったです。 そして、清之介に自分の好みをもりもりと詰め込みましたので← 清之介を好きだと言ってもらえたことも嬉しかったし、やったね!とにやっとしちゃいましたよ。 ほんの少しだ
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