えふえふ

あの時こうしていれば…… こうした取り返しのつかない苦い思い出は誰しもが持っているもの。 まさかあの1冊の本がそのような意味を持っていたとは麻衣は知る由もなかった。内向的で不器用、そして自信なさげな朋子の精一杯のメッセージを受け取るアンテナを持ち合わせていなかった悔しさ、後悔、そういったものが後半の読者のシーンで滲み出てきます。 でもラストシーンを読んでみると、朋子はそんなことを気にしていたのではないんだろうなとも思えました。きっと純粋に麻衣という人間が好きだったんだろうなぁ、と。 少し時は遅すぎたかもしれないけど、最後には心が通い合い、心が穏やかになりました。 切なくも美しい傑作だったと思います。
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レビューありがとうございます! 『あの時こうしていれば』 そうですよね。そういう後悔はだれもが持っていますよね。 切なくも美しいだなんて身に余る褒め言葉、ありがとうございます。゚(゚´▽`゚)゚。

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