(この文章は「小説家になろう」にて、とろーちはる様に頂いたレビューをそのまま転載させて頂いております) 人をひきつける魅力的な文章を生来から取得されてるというのは、きっとこういったものなのだろうと思わせられる作品でした。 非常に丁寧に、言葉の選び方に気を配ってらっしゃるのが分かる。不器用で、やや歪で、ピュアな思春期の等身大の心情をポップに書かれている、しかし安っぽさやあざとさは全く感じさせない。 言葉づかいのバランス感覚の妙だけでなく、文章のリズムの巧みさにおいてもこの方は優れている。喪失、甘酸っぱさ、希望といったものと共に疾走感のある結末まで、気がつけば一気に引き込まれていた自分に気づかされる。片仮名の使い方、用語を用いた例え方も素晴らしい。シンプルながら、巧みで深みのある一編となっています。 実は1300文字以上使ってご説明したかったのですが、字数制限にひっかかりました(笑) 是非、ご自分の目でお確かめください。
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