ぱーる

人間は愛という目に視えないものを感じることができる。 しかし愛という信号を受信し誰かに発信する為には、ある種の教えが必要で 習わなければ他に施すことができない、信仰のようなものかもしれない。 もし人類創生の頃から「親は子を必ず愛する」と遺伝子上に刷り込まれていれば 異常な交配により人類は衰退していただろうと・・考えたりする。 Undergroundシリーズの最後を締める白井将生の物語です。 この作品は他の鴻上作品と同様、人間の奥深い部分に問いかけられ、明快な答えを出せずに焦れるような思いを一際強く感じました。 読み物としては特殊な背景と個性的な人物が絡みあい読者は優越感や悲壮感などあらゆる感情を呼び起こされ、面白く楽しめます。 特典の内容もとても重要なポイントになっていますので、ぜひシリーズ通して読んで頂きたい作品です。
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この度は素敵なレビューをありがとうございます。 いつもいつもぱーるさんのお言葉には唸らされるばかりで、下げた頭が上がりそうにありません。 特典まで読み込んで頂けてとても嬉しいです。 このシリーズは、四人以外の沢山の人々で形作られているものですから、書き出すと止まらないのですよね。 愛とは信仰と似たものなのだと私も思います。 本能ではない、けれど、人間の本質を握る部分。 私がやたら信仰や愛の根源を描きたいのは、そのせいなのかも!と目から鱗です。 余談ですが、下書きであとがきを書き終えたあとに頂いた感想で、初めて読者の方に白井将生と言う人物が私自身の投影だと見抜かれ、この人はきっと只者ではない
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