しのき美緒

キャラが圧倒的に立っていてぐんぐん読める作品。守田(もるた)さんの奇矯な為人と、菅里さんの落ち込みやすい性格が笑いの相乗効果を産んでいる。 さすがベテラン。 気になったのは1ヶ所だけで、7ページ 「ともかくも、そうこうして日常を取り戻していったわたしだが、今日また一つ、ほんと死んでしまいたくなるような、ものすごく落ち込むことがあった。  仕事で大きなミスを犯し、会社に多大な損失を与えてしまったのだ。」 ここの部分だが、書き出しもヒロイン菅里さんの独白(心中思惟)なので、繰り返しになり、平板になっている。ここはぜひ簡単なやりとりでもいいから失敗した情景を挟んでみてもよかったと思う。 言葉と表現について気になったので。 8ページ、「欲に目を留めることもなく」ここは「ろくに気に留めることもなく」では? 9ページ、「あっ」×2 ×2とか「「「  」」」 のような表現があることは知っていますし、著者が意図的に使っているのはわかるが、やはり作家(を目指す者)は言葉を吝んではいけない、と思う。正確な表記を。 非常に楽しい作品で、読む人に力を与えてくれる良作。 この度は綾さんとしのきの合同レビュー企画へのご参加ありがとうございましたm(_ _)m
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レビュー、ありがとうございます。 m(_ _)m また誤字を見逃してしまった……気をつけて見直してるつもりなのですが、やはりなかなか難しいですね。昨日もとあるレビューを書く方とそんな話題で盛り上がりました。 ご指摘のあった7Pの文章、字数制限でコンパクトにまとめたかったのと、場面を夜の屋上だけに絞りたく(さらに登場人物も二人だけに)、あのような独白表現となった次第です。平板にならないよう、もう少し詳しく解説させてもよかったですね。 こちらこそ、イベントに参加させていただき、ありがとうございました。
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