日常の合間に少しずつ読み進めておりましたので、時間がかかってしまいましたが、全編拝読いたしました。 先ずは、本来なら生き延びる事すら困難であっただろう、幼い二人が数奇な運命に導かれ、成長し、各々がそれぞれのやり方で本懐を遂げ、あの結末に至った事――心から安堵致しました。 表裏一体の二人の言動に、同じ匂いを感じ、『生』と『死』の扱い方にも大変興味深いものがありました。 象徴的なアイテムとして度々用いられた、『オタクサ(紫陽花)』『カラス』『川(水流・水・雨)』の描写につきまして、個人的には強く感銘を受けました。 美しく瑞々しく表現されていて、場面が自分自身の脳裏に――パイプの煙に白く空気が霞んだその隙間から、幻想的な風景として覗き込んでいるように…浮かび上がって来ます。 さて、ウッドロウが出てきた時点で、アラディアと組んでロードムービー風な道中を描いて行かれるのかと、そんな展開になるのかと途中で思ったのですが、今回の締め括り方も丁度良い長さで素晴らしかったのではありますが……そんな風にシリーズ化なさっても絶対面白いのではないかと、個性的なキャラ達のテンポ良い少しコミカルな会話のキャッチボールを読みながら、思いました。 例えば、今作を序章となさって、例のアラディアが背負ってしまった運命のような、不幸な『悪習』を撤廃する等、政に二人で携わっていく場面をゴールとして、地域の行脚で心を寄せ目的を共にするプロセスも読んでみたいなーと思いました!(これは、あくまでも個人的な興味関心ですが……) 最後に、『P139 15行目(アラディア殿に合わねば)』が気になりました。(敢えての表現もしくは、余計なお世話でしたら、すみません…) 素晴らしい作品を拝読させて頂きました。 楽しい時間を、有難うございました(__)
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全編お読みいただき誠にありがとうございます。 お教え頂いた誤字について修正させていただきました。 改めて見返すとミスがいくつもあり、反省させていただきます。 仰るように生死など暗いテーマも多いため、読み進めるに堪えることができるか不安が ありましたが、楽しく読んで頂けたのであれば大変嬉しく、また安心いたしました。 描写も現実味よりも風景を優先していたので、受け入れていただき有難く思います。 今後の展開までご提案いただき誠にありがとうございます。 ロードムービー風な道中記というのは確かに面白く、普通に書くと現代的ではない ネタ(落語、講談など)も織り交ぜられそうであり、ウッドロウのいるお
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生意気なレビューに対し、ご丁寧な返信を頂戴し恐縮しております。 不愉快な思いを抱かせてはいないかと、少々心配しておりました。 書く方は、BL専門ですし初心者ですので人様の作品にレビューをするのは、汗顔の至りでございます。 自分自身は、基本的にジャンル選ばずの、乱読傾向にある読書家です。(数年前から、BLに傾倒しておりますが…) 余談ですが、某書評サイトでは、数千冊レビューを認めておりました。 さて、先のレビューに書こうかどうしようか躊躇しておりました、以下2点を追記させていただきます。自分自身が無学な為、その様に感じたのかもしれませんが…… ① P55『艱難辛苦』にはルビを振っていただ
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