今作も色々と想像を駆り立てる作品でした。 ハーメルンの大筋は分かれど、詳細は分からず。知りたくなって、思わず調べてしまいましたよww この物語を読んで強く印象に残ったポイントは二つ。 一つ目は規制された音や言葉。何が良くて何が悪いか? それは本当に必要なのか? 時として、数の暴力により規制されてしまう事実もあります。そんな大事なメッセージと私は読み取りました。 二つ目は想いと意思。主人公はとても弱々しい印象を受けるのに、カッコたる意思の強さが最後には窺えます。想いとしての繋がり、意思表示、それらが語らずとも伝わってきますね。 その二つが、ハーメルンに違和感なく混ざり合い、新たな物語として完成していたと思います。 面白かったです!
1件・1件
タッくんレビューありがとうございます! 自分もハーメルンの笛吹き男のことを調べ、今回初めて、開拓的な意味合いがある説を知りました。 数の暴力というのは、SNSが普及したこの社会においてとても感じることですね。逆に言えば、みんなが言っているから、みんながやっているから、自分も正しいことをしているという意識を持って大きな声で騒いでばかりいると、知らず知らずのうちに小さな優しい声をかき消してしまったことにも気づかないのかもしれません。 言葉はいたずらに大きな声を出して暴力的に投げつければいいものではありません。 どんな小さな声であっても、ほんとうの勇気のひと声を、しっかりと聞き逃さずに受け取

/1ページ

1件