マスカレード

主人公の葛藤や、自分の過去と被った外国人の少年がいじめられているのを目にして、 少年を助けることで、過去の自分を救おうとする気持ちがありありと伝わってきました。 助ける計画は練るのですが、ヒーロー然と現れて解決というわけにはいかず、 好きな女性の前では転び、にっくき柳原の前でも醜態を晒します。 でも、自分のいじめのせいで引きこもりになった雄一を目にした柳原が、雄一の目的を知って、自分が助けるのではなく、雄一に花を持たせようとする場面に胸を打たれました。 目の前で近づく電車や、ガキ大将を抱えて転がる場面はスリルがあり、映画を見ているようでした。  柳原は単に悪い人間だったのではなく、リーダーシップを持った目端の利く人間だということも、しっかりと伝わってきて、素晴らしいヒューマンドラマだと思いました。  遅いやり直しではありますが、雄一にチャンスが訪れて本当に良かったと思います。 宇南さん、素晴らしいストーリーを読ませてくださって、ありがとうございました。
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マスカレード様、「踏切穴の雄一」に過分なレビューをいただきましてありがとうございました。とてもうれしいです。 雄一君(仮名)は僕の友人です。中学二年までは一緒に学校へ通ってました。一番近い家が僕の家でした。雄一君は優しいいい人でした。でもある日を境に学校へ来れなくなってしまいました。 僕自身は柳原(仮名)では無かったと思うのですが、もしかするとその取り巻きのうちの一人の役回りだったのかも知れない。少なくとも彼の役に立つことはできなかった。彼が学校へ来れなくなってから何度かノートを届けたりすることはあった。でもその程度だった。何も力になれずに今に至っている。 「踏切」というお題をいただいてまず最
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子供の頃は、何気ない一言がその子にとっては深い傷になることがありますものね。 でも、その瞬間は消すことはできないし、どちらにとってもしこりになって胸に重たくて見たくない部分を残すのかもしれません。 宇南さんが書かれたような一筋の光が、引きこもりになってしまったご友人にも射し込むといいのですが・・・転機が訪れることを願うばかりです。また続きが読めるのを楽しみにしています。
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