この作品を読んで、「中学生」の時期特有の瑞々しさを思い出しました。大人になっていく初めの一歩。高校生の時とはまた違う戸惑い。 周りにいる友達や家族、風景は同じなのに、自分の変化を受け入れていかなければならない時期を丁寧に大切に書いていらっしゃると感じました。 夏生のキャラクターも魅力的で、本当に「長女」だなあ!と。不器用にぶつかっていく様子が可愛らしくて応援したくなりました(^^)そして友達を大切にできる子は魅力的です。そこは最初から最後まで一貫しており、夏生の芯の強さに惹かれます。 私の一番好きなところは、最大の壁、「お父ちゃん」との対峙です。一番乗り越えないといけないところでうんと頑張って信頼を得ていく様子に「頑張ったね」と拍手を送りたくなりました。そして父も、娘が成長しているのを見届けて嬉しくなっているのだと思います。 そして娘が選んだ男がまたカッコ良かったですね。あいつに任せておけば大丈夫です! 登場人物に加えてこの作品のもう一つの魅力は風景描写だなあと思います。最初の部分の小川の流れから。そして最後の「プレアデス」は最高でした。 「ふるさと」に乗せた風景の美しさに胸がジーンと熱くなりました。他愛のない日々がキラキラと輝くようで素晴らしかったです。 書きたいことや好きなシーンがありすぎてまとまりませんが、とにかく美しく、中学時代をやさしい気持ちで思い出せるステキな作品でした!
・5件
え!え!え! ありがとうございます! 嬉しいです! イノウエさんのように、聖書からなんて書けませんよ。私なんて、私がネタ元ですもの。はい、なつきは、私の大ノスタルジアです。立志式までは、けっこう事実に基づいてます。続きを書き始めた立志式以降はフィクションです。お父ちゃんに宣言したし、成長させないといけないので、大変でした! 自分が中学生の時は、こんな筋道立てて考えてなかったです。混沌としてました。 なつきを書いて、やっと整理できた気がします。 お父ちゃんのモデルの父は、すっかり性格が丸くなりました。父も育てるのに必死だったのかも。アホんてなことばっか言い出す娘だったので。 風景描写も気に入って
1件4件
昔の風景はなくなっていきますよね。寂しいです。 きっと彼女たちが大人になって、同窓会で仲良しが集まって、みんなで「ふるさと」歌うんだろうなとか勝手に想像しちゃいました。そしたらきっと昔の風景が蘇りますよね。 子供の頃の風景ってどうしても残っていて、もう随分昔に引っ越しましたが、またあの時の自分とあの風景に会いにいきたくなります。あ、なんか「思ひでぽろぽろ」みたい。 夏生の物語からもそんな優しいにおいがしますねえ(=´∀`) そいでは、また次の作品にお邪魔いたします。もう完結になっちゃってますがずっと気になってます。
3件

/1ページ

1件