有栖川 露陰

お茶と執事は渋い方が好きだな、と染々思う今日この頃です。 映画『スワンの恋』のジェレミー・アイアンズとか『名探偵ポワロ』のヒュー・フレイザーみたいな感じの渋さが理想です。シャルル・スワンもヘイスティングス大尉も執事じゃありませんが。 あと、最近女性の執事もいいな!と思います。厳密にはハウスキーパーですが映画『レベッカ』のダンヴァース夫人とかロッテンマイヤーさんみたいな。 拙作『紅グラ』には忠義者の万能家令がいますが、彼の人物像をどう描いていくか筆者の加齢と共に一つの画期を迎えたように感じています。 華やかな容姿の万能使用人で燃えるような敬愛を主に捧げる「甘め・キラキラ」系(何とも残念な表現ですね) の表現で描いてきましたが 永らく生きてる事で醸し出される翳り、枯れの中の華を感じさせる「渋め・ワビサビ」系の切り口で使用人の魅力を描かねば、という心境に至りました。 燃えるような官能への陶酔よりも冷たく晦渋な官能への冷徹な分析、枯野に咲き残る一輪の花の様な寂びの美、鋭いシニカルさみたいなのを秘めた使用人の魅力を描きたいな、と。 熟練の家来らしい苦い味わいでなければ、ならないと深刻に感じたのです。 男性執事を描くなら、そんなアプローチを早くからすべきだった、と悔やむ気持ちもありますが、きっと筆者の成長に伴う変化、進歩なのかな、と前向きに捉え新しい表現に果敢に挑みたいと思います。 あと、綾乃孃のとこの女中の事情とかちゃんと描く話も手掛けたいですね。 常勤の使用人は馨氏だけですが、臨時雇の使用人が来たりオカルティックな事情があったりで叢神邸は運営されているのです。 きちんとした戦前富豪の家政運営を書こうとしたらそれだけで一本独立した作品が出来ちゃいますし、物語の趣旨が変わってしまうので残念ながらリアルな館ものには出来ませぬが。
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こんにちは、お久しぶりでございます。?スマホに機種変更してから、操作に四苦八苦しておりました。まだまだ機械に弄ばれている状態です。さて、今回は薫さんの活躍するお話ですね。私の中では結構渋目なイメージで形が出来ていたのですが、露陰さんから意外な言葉が出てきて、少し驚いてしまいました。作家の心情が変化する事によってキャラクターも成長して行くということでしょうか?。もう少しで年号も変わりますが、この物語はまだまだ続いていくと思いますので最後までお付き合いさせて頂きますよ。?そちらも桜の花が咲く時期になっていると思います。お花見でお酒を飲む機会も多いでしょうね。飲み過ぎには注意してくださいね。?では、
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こんにちは!お久しぶりです。スマホ、最初は本当にきついですよね。私も慣れるまで難儀しました。今は馴染んだボロボロスマホが手離せません。馴染んだ機械じゃないと創作意欲にも障りがありますね。 渋めのイメージで出来ていましたか!嬉しいですm(_ _)m やはり作者自身の成長はキャラクターたちにも変化を与えたり、変化を迫ったりしますね。紅グラがライフワークだからこそ、それに気づくことができました。 とても励みになるお言葉です!少しでも面白い話を送り出していけるよう邁進していきます。 改元で昭和初期はさらに遠い時代になっていきますが、昭和モダンへ憧れる人はきっと一層多くなると考えています。 昭和モダ
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