20ページまで拝読いたしました。 まず、私は転生物をはじめて読んだので、知識が浅い事をご容赦ください。 現状の内容をまとめると、最愛の恋人と死に別れた主人公が、繰り返し転生するが恋人と再び結ばれる事なく千年の時を経て、千年前の(最初の)恋人と瓜二つな彼と会い見える事になり、(彼を死なせないために)悪役に徹し、なんとか嫌われようとする……という感じでしょうか。 文章は主人公アメリアの1人称視点で語られるため、アメリアの心情描写が多いですが、アメリア以外の人物の描写も、彼女の視点から比喩を含めて語られており、関係性も同時に読み解く事ができます。時代背景、世界観についても、実在するものではなく、中世ヨーロッパ調の架空の国を採用していますが、架空の世界観によくある(私もよくやります)長々とした説明文はなく、話の流れの中で自然と挿入されているのが良いと思いました。 恐らく意図的であるとは思うのですが、千年前の最初の2人の描写が、20ページまでだとなく、昔の(恐らく)満たされていた頃のアメリアや、アメリアが千年もの間、非業の運命を辿っても彼を思い続ける根幹の部分が不明なので、視点であるアメリアの中では完結している“彼”への思いの強さを読み取る事や、千年前と現在の比較が読み手からできず、感情移入がしづらいと感じました。 このお話の根幹にあるのはアメリアの「千年転生し続けた」という特色。 千年というアメリアの中に蓄積された時間がどのように生かされていくのか、先の気になる部分の多い作品でした。 少しずつ読み進めていこうと思います。 イベント参加ありがとうございました。
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丁寧なレビュー、ありがとうございます。 そうですね、ヒロインに感情移入してもらう必要が無いというか、まだ感情移入してもらいたくないので、理由を敢えて省いております。 意図的と気づいて頂けたことが、良かったのか悪かったのかと言われると微妙なところなのですが……。 イベントに参加させて頂き、ありがとうございました。これからも是非読んで頂けると嬉しく思います。
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