甚平

ほっこりとする家族の掌編
イベントから拝見いたしました。 お爺さんのいわゆるクソジジイっぷりを描きながら、じゃあなんで相手をしているのかと 興味を引いたところでその理由を描き、最後はほっこりと落とす、家族愛のあるお話でした。 丁寧に作られており、全体として好印象を受けました。 タイトルであり本文中でも重要なセリフから始まる所も興味が引かれ良かったです。 主人公のお爺さんを憎み切れない感じもよかったと感じました。 以下は丁寧な構成だったので、ちょっと感じてしまった個人的な違和感です。 あくまで個人の感想ですのでご参考までに。 個人的な感想として、1Pのお爺さんの描写と後半の展開の結びつきが弱く、丁寧な 構成の割に内容としてそれぞれのエピソードがあまり結びついていない印象を受けました。 特に白湯を出すのが癖なのか、根っこのところで主人公の思い出があるからなのか、 などはセリフや描写からもちょっとわかりづらい印象を受けました。 主人公との関係性なども、読み進めるとわかるのですが、最初はお店かな、という 印象を受けました。最後まで読んでも年下と理解している相手に基本自分本位のお爺さんが 「ですかい」と丁寧語でいう理由が読み取り切れませんでした。 余計なことを長々と申し訳ありません。 イベントご参加誠にありがとうございました。それでは失礼いたします。
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レビューありがとうございます! たしかにお店感が否めませんね。冒頭のセリフと暖簾の響きから場面が伝わりづらくなってしまっています。 ジジイの丁寧語に関していえば、主人公との解離を意識しました。ですが、それが前述のお店感にもつながり、なおかつ二人の上下関係が明らかになるまで時間をおくはめに。 ご意見非常に参考になりました。ありがとうございます!
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