焼き肉

少しだけ寂しさを感じる距離感
続き物のようですが、春の章だけでキチンと一区切りになっていて読みやすかったです。たまに見かけるあの面白い実つける木の名前もわかって良かったです。名前に聞き覚えはあったんですけど何故か一致しなくて……。 冒頭のカクレとの出会いや、「素質」のあるモブの女の子など、ほのぼのとした雰囲気ですが、人と人でないものゆえの距離感があってほんのり切ない。カクレの目に浮かぶような服の着こなし方の今風女子っぽささと、「素質」や仙人という古風な例えや能力、愛情表現の独特さ、ネーミングセンスなど、紅葉(こうよう)する葉っぱを早回しで眺めてるみたいに定まらない多様なキャラクターが魅力的でした。 別名から来る仮定の名前も二重のネーミングセンスで楽しいです。彼女達のお話がこれからどうなるか気になります。
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