救いのない人生を灯すひとつの言葉
Call my name. シンプルでありながら、大変力強い言葉ですよね。この言葉、この場面が作中どう活きていくのだろうと楽しみにしながら、且つマオちゃんの境遇に心を痛めながら読み進めていきました。 読了後の感想は、「なるほど……」と、心の中で漏れた言葉と溜め息による心地よい疲労感。個人的には作者様が読者に与えようとしている感情は、『感動』ではなく『感嘆』のようにも思えました。 同じページの中で視点が変わるなど、小説としては禁じ手とも言える手法を巧みに使った本作。最後まで読み進めると、それすらも必然であり納得させられるひとつの演出となります。 Call my name. この言葉が、マオちゃんの今後の人生にとって前向きな言葉になる事を祈って、感想を締めさせて頂きます。 ありがとうございました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎
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