浅果好宗

切なくも賑やかで
読みはじめはコメディ風味なのかと思いましたが、入れ替わった女の子と男の子。 男の子の秘密を知りたがる女の子が知ったのは、『あたたかさ』 変わった設定だと思いつつも辛さや嫉妬を織り込みながら、あたたかさを知り、冷たさを知られる女の子。 共感ができる事情の人は少ないかも知れませんが、そんな事情がなくとも深い共感を覚えてしまいます。 優しげだけど切ないラストは、賑やかさの余韻も残します。そこに感じられるのはクラシックのような荘厳さではなく、童謡のようなあたたかさ。 まさに愛おしい物語でした。
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素敵なご感想、ありがとうございます。この小説はどこを切っても「私」の物語なのです。共感していただき、穏やかなお気持ちになっていただけたようで、たいへん嬉しいです。素晴らしい感性の方に読んでいただけて、私も、小説も本当に幸せだと思います。本当にどうもありがとうございました……! 
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