水分秀二

トピックから来ました
まず、作者というよりも歴史もの、特に和もののファンタジーが大好き(でも書けない)な読者として、レビューを書かせていただきたいと思います。 良いところは他の方も仰っていますので、「辛口歓迎」を信じ、2点だけ率直に述べさせていただきます。 1.主人公と地の文、猫さんセリフが最初から現代語(しかも若者言葉に近い)すぎる まず、使われている用語の端々から、この物語の舞台が恐らく戦国あたりよりも前の日本をモデルにしていると推測します。 そして、このストーリーの中には、転生転移者がいません。 主人公は絵巻でしか見られないような隔離された村から出てきた箱入り娘。 猫さんは、砕けた口調の一風変わった貴族。 それぞれ、設定された時代におけるスタンダードではないことはわかります。 しかし、現代語はちょっと無理があると思うのです。特に、特殊な種族として、特殊な儀式がある村に育っているくらいです。昔は村ごとに言葉だって違い、よそ者が地の者かを見分けていたくらいです。むしろ、言語が通じないくらいでもいいと思いました。 ただ、ライトノベルとしてテンポよく進めるには、ここはちょっと難しいところでしょうか。歴史好きとしては、転生転移でもない主人公が最初から現代語を話し、地の文も女子高生みたいな感じだと違和感が強くて読むのがしんどいと感じてしまいました。 2. どこが本筋で伏線か段々わからなくなってしまう。 現在投稿されている全てを読みましたが、村からの脱出はスピード感と臨場感に溢れていてとても楽しく読めました。 その分、桃姫のところに行ってからが長い。そして、客人だから動けないともされている(最後の方勝手に動くけど)が、50ページ近いページを割いても、彼女が目指すのであろう、「人間と結婚する」(タイトルとPR分からの予想です、違ったらすみません)という部分が出て来ない。 「他の方法」とぼかしてあるけれど、そこは読者が察してよ、ということなのか、はたまたあやかしは嫌なんだからその他って当然人間でしょ、ということなのか…はわかりません。ただ、一人称で主人公視点でひたすら進むのであれば、もう少し早くこのストーリーがどこに向かっているか明示してもらえるといいのではないかと思います。 目的地がどこかわからないと、読んでる側の飽きも早く、危険だと思いました。 続きます
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また、伏線の部分ですが、教育係に〇〇中宮という名前が使われておりました。 中宮は、皇后とは別の正妻のことですよね。中宮が一領主の教育係になるなんて普通は絶対にあり得ない。でも、普通は領主より教育係の方が強いなんてこともあり得ない(本編では桃姫の方が権限が弱く見える。子どもだから?)。桃姫が嫌々従うのは、相手が中宮様だから? いや、それでも現帝の中宮が地方で教育係なんてやっぱりあり得ない。前帝のなら名前が変わっているはず。彼女に張られた伏線は何?ここが気になりすぎて本編に集中できない!という現象が起きておりました。 視点が世間知らずの主人公なので、序盤読者がついていくのが大変なのはあ
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