紅屋楓

夢か現か、癖になる。
拝読いたしました。 兄との逃避行ですが、冒頭の「私は多分五歳である」~兄の正体・あの日々は実際にあったことなのか等。 作品全体を不確かさが包んでおり、なんとも言い表し難い感情が渦巻きます。 またスニーカーや黒川のコートとあることから比較的近年のことなのかもしれませんが、もっとずっと昔のいわゆる○○時代と呼ばれた頃の出来事ような気にさせられます。 二人はどうなるのか、いやいやこの子は無事でいられるのか。二つの不安要素が胸をざわつかせます。 記憶をたどってもなお、たしかなことなど無い物語ですが、ついまた読み返してみたくなる。 癖になる小説です。
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紅屋さんこんにちは。読んでいただきありがとうございました。 不確かさや不安感を楽しんでいただけたようで良かったです。

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