大賞 おめでとうございます
面白い上に、大変に勉強になりました。 つたないながらも小説を書く者の感想とは思えない貧弱な語彙ですが、どうやら私は、本当に感じ入ると飾った言葉は出てこないようです。 面白かったです。 「しわくちゃに丸めて押し込んだ体操着」 「制服になすりつけた」 ちぐさの性格を、仕草などで表現されたところにまず上手さを感じ、「私たちはいつか、いつかきちんと同じ空気を吸って吐き合える家族になれるのだろうか」で、話にのめり込みました。 小説の書き始めとはこうあるべき、とお手本を見せていただいた気分です。 その後に続く、特にちぐさと晴彦の内面の移ろいは手にとるようで、「この二人は、どうなっていくのか」と文字を追う目が止まりません。 「ストーリーにぶら下がらずに、キャラクターが話しを作っていくとは、こういうことか」と少しわかった気になれました。 素敵な作品を、どうもありがとうございました。
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真江島さま ご感想ありがとうございます。言葉の端々から、とても丁寧に読んでいただけたのだなと感じ、たいへんうれしく思います。 今回、氷室冴子青春文学賞に応募するにあたり、「少女」にうそをつかないことを自分に課して書き上げました。それが、読み手の方にまっすぐに伝わったのだと、このコメントを読んで思うことができました。 まだまだつたない筆運びですが、真江島さまにいただいた言葉を胸に、これからも誠実に書き続けていきたいと思います。 ほんとうにありがとうございました。
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あの、「さま」付けなどは、恥ずかしいので、ご勘弁ください。 全力でに読ませていただきました。縦書きにして、プリントアウトしました。「あ、この話は流してはいけない」とすぐにわかる出来栄えでしたから。 で、「自分ならこう書いてしまう」というひねりのない表現と、御作の「洗った言葉」(朝倉さんのこの表現は本当に的を射ています)の差を痛感しました。比喩も「サワガニ」や「のどを触らせないネコ」と新鮮で、工夫の凝らされた表現を目にするたびに「小説を読んでいるんだ」とのよろこびにも浸ることができました。 「少女」にうそをつかない。 このキャラクターに軸足を置いた組み立てが、私の話とは決定的に違います。 イ

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