橘 実来

おひさまに向かって咲くひまわりみたいな作品♪
タイトルって大事だなあ。そう再認識しました。 『両手いっぱいのひまわりを』 このタイトルだけで、ぱあっと明るいひまわりのイメージが頭のなかにひろがって、深呼吸したくなる。 中学吹奏楽部を舞台にしたさわやか青春ラブストーリーを、タイトルからもう感じることができてしまうんですね。 作品の流れ、構成も作者かなたちゃんは、タイトルを裏切らない。 ストーリーテリングにブレはなく、『ひまわり』という作品モチーフが印象的にちりばめられて、ラストに向かってしっかり集約していく。それをクリアな文体がしっかり支え、読者に語りかけてきます。 構成がきっちりしているから、堅い感じなのか?といったら、もちろん否笑 魅力的で身近に感じさせてくれるキャラたちに、知らないうちにどんどん感情移入してしまいます。 メインキャラ桃ちゃんの素直で初々しい感じ。そしてわたしも大好きな結城くんのシャイさや、時折みせる優しさ、桃ちゃんをからかう感じに、胸がキュンキュンします💓 脇を固める、桃ちゃんの親友、吹奏楽部部長、桃ちゃんママパパなどのキャラ造形も個性的だったり、親しみやすかったり。 なかでも梅ちゃん先輩は、結城くんと人気を2分するかもしれないイケメンキャラ💓物語の風景をよりわくわくドキドキさせてくれてました。 こうしてどんどんストーリーにはいりこみ、ドキドキキュンキュンしながら、たどりついたエンディング。 最初に感じたのは、ストーリーとお別れしなくてはいけない寂しさ。 けれどそれと同時にわきあがってきたのは、忘れかけていたピュアな気持ち。清純な水をごくごく飲み干したような、清々しさ。 かなたちゃんが丁寧に描き出したその世界で、読者は何度もをときめかせたり、胸がくるしくなったり、ほわっと心があたたかくなったり。 子供と大人の隙間にあるあの、すごく短くてキラキラした時間。ときめき。そんな忘れかけていたものを、いつの間にか呼び起こされてしまうんですね。 気がついたら、読者の手の中にも、たくさんのひまわりがある。 そんな素敵な時間をくれる本作にぜひぜひ浸ってほしいと思います。超オススメです🌻
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美空、褒めすぎ⚠ あんまり褒めると照れるからダメよ笑 爽やか……なんて嬉しい褒め言葉! 実はタイトルはね、あれでよかったのかずっと悩んでました。なにしろ主人公が🍑だし笑 ちゃんと中身に集約されてるって言ってもらえてほっとしました。 キャラも褒めてくれて本当にありがとう。 今回は登場人物がとても多くて💧 ちゃんと個性を持たせて書き分けられてるかドキドキしてたので、こちらも胸を撫で下ろしました。 梅ちゃん先輩をもう少し書き込みたかったなあ、なんて心残りもあるけど、まあいいか笑 そうそう! この🌻では、あの一瞬のキラキラした時間を書きたかったの! そう感じてもらえてすごく嬉しい(≧∇≦) 拙
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