潜水艦7号

それこそが『光』
量子力学上では『光』とは『波』であり、同時に『粒』であるとされています。 すなわち誰かがそれを観測するまでは『波』であり、観測した途端に『粒』になってしまうと。 『光』とは、そんな不思議な性質を持つものなのです。 本作において、主人公とヒロインは互いに『光』によって導かれていきます。 それは、時に太陽の光であり、または暗転を暗示する暗い洞窟の中でのライトであったり。 そして、生還をイメージする神秘的な『光』……。 それらは全く違う種類のものでありながら、ストーリーを繋ぐという共通性を持っています。あたかも、それらは意思をもった生物であるかのように。 作者のみぐ様と言えば、エブリスタにおけるリアルSFの巨頭でありますが、同時に医療分野においても素晴らしい知識を持ち合わせておられ、今回もそれを遺憾無く発揮しておられます。読者はまるで自分が治療を受けているかのような錯覚すら覚える事でしょう。 もしも主人公が一粒の『光』だったとして。 そのエネルギーはヒロインにも伝わり『光』となります。 そして、その光は次にも伝わり……。 そう、まるで波のように伝播していくのです。 『粒』であり『波』である。まさに、光というテーマに沿った作品だと思います。 毎度ながら、素晴らしい作品をありがとうございます。
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潜水艦7号さん またもや素晴らしいレビューをありがとうございます。 もう常勝街道のまっしぐらのプロの作家様に、こんなにも丁寧なレビューを書いていただけると有り難くて涙がでます。 本当に嬉しいですし、励みになります。 感謝感激でございます。 本当にありがとうございます。 みぐ🐧
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